ものぐさ 徒然なるままに日々の断想を綴る『徒然草』ならぬ「ものぐさ」です。
内容は、文学・言葉・読書・ジャズ・金沢・教育・カメラ写真・弓道など。一週間に2回程度の更新ペースですが、休日に書いたものを日を散らしてアップしているので、オン・タイムではありません。以前の日記に行くには、左上の<前月>の文字をクリックして下さい。
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小さな家の周囲がどんどん都会化されて困ってしまうが、最後に郊外に移築され、笑顔が戻るという結末で、テーマ的には「都会のネズミと田舎のネズミ」に似ている気がします。移築してくれたのは建てた夫婦の子孫という設定ですから、一冊に描かれた歳月は長く、一枚一枚の頁の歳月は、それなりに空いていることになります。長篇ドラマの断片をつないだような描き方です。 乗り物に感情移入することができるアニミズム的幼児世代は、家が主役であっても別に奇異には映らないはずですし、主役は動かず、常に中央に描かれ、周囲だけが変わっていくという手法も当時としては斬新だったと思われます。一歩間違うと単調にならないとも限りませんが、家自体にも表情の変化があり、それで楽しむことができました。 今読むと、このお話、人の一生の物語のように感じます。幼児もそれを無意識に読みとっているのではないでしょうか。 また、半可通的大人視点で読むと、エマソンやソローに繋がる田園主義・自然生活の思想もうまく忍び込ませているように感じます。エマソンはボストン、ソローはコンコード、リーバートンはニュートンセンター生まれです。共に米国東北部のマサチューセッツ州出身という共通点があり、リーバートンは彼らの強い影響下にあるように感じました。 私は、今回、岩波の原作の方を買いました。絵本を買ったのは何十年ぶりでしょう。ディズニー版の方は、何度か復刊されているようですが、今は廃版で手に入りません。再度の復刊をお願いしたいものです。
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