ものぐさ 徒然なるままに日々の断想を綴る『徒然草』ならぬ「ものぐさ」です。
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全国連の研究大会に参加するため、横浜に出張した。この大会に行くのは、平成十一年の埼玉大会以来、十年ぶり。単独行。 腰を心配して、軽いジャケットを購い、持ち物を吟味し、ひたすら軽量化をはかる。午前に仕事を詰めて、4日午後の上越まわりの列車で上京、東京駅から東海道線経由で、夜、横浜に着。桜木町や関内に降り立ったことはあるが、JR横浜駅は初めて。天下の横浜駅、どんな風景かと思ったら、眼前に飛び込んできたのが家電量販店の派手な灯りというのが何とも今風であった。駅近くのホテル泊。 翌日、会場の神奈川県民ホールに出向く。大会挨拶の中で「この種の大会に出席しにくくなっている環境」とあったように、参加者が以前に比べてぐっと少ないのに驚いた。大ホール一階前列のみに人を入れていたが、それでもガラガラ。以前と同じ大会とは思えないほど閑散としていて、教育環境の変化を感じた。全体会の印象は以下の通り。
1 文科省調査官による新指導要領の解説は、どういう点が前回と違っているかをはっきりさせながらの解説だったので、ニュアンスがそれなりに理解できた。 2 作家北村薫氏の話は、元教員という経歴から、傍聴者の立場ををよく理解した上の話だったので判りやすかったが、作品を読んでいないので判らないことも多く、残念に思った。 3 パネル討議は、少年を扱う弁護士や実業界の方など多彩な方々が、ことばについての思いを語ったもので、それぞれの立場からの発言らしく、意がよく伝わったが、パネルデスカッションの弊害で、コマ切れの印象が残った。
この日は関内のホテル泊。翌6日(金)、横浜駅からほど近い県立高校で研究授業を参観。創立九十五年の伝統校だそうだが、校長の口から「神奈川県の教育水準低下傾向への歯止め」「公立教育の復権」などという言葉が出ていた。誘惑の多い都会という環境、私学が強い土地柄など、こちらとの教育環境の差を感じた。 校舎は老朽化しており、各部屋から煙突が出ていた。冬毎にストーブを設置する旧来のやり方なのだろう。メンテナンスにもお金をかけていない印象で、高校受験の生徒にとって、見た目での魅力は薄そうだ。生徒自体は真面目で服装もしっかりしていて好印象。 研究授業は、漱石「夢十夜」。作品を映像にするには、どのシーンかというところから読解を進め、班別に発表するというもの。添え物の作業にならず、読解とうまく関連させている点が好ましかった。 夕刻東京駅発の、やはり越後湯沢経由の列車で帰宅。 今回のような、中央の大会に参加するのは本当に久しぶりで、県外校の授業参観自体、これまでも数えるほどしか経験がない。こうして他県の現場を見ると、細かい点を含め、自分の県との違いを色々と感じるところが多く、非常に有意義であった。 この旅行、個人的には、やはり腰痛を心配していた。先の修学旅行はバスの中で座席を占領して寝ながらの移動だったので助かったが、今回、どうなるか不安だった。しかし、幸運なことに、列車の隣の座席が空いていたことが多く、今回も寝て移動した。一人旅なので自分のペースで動けばよく、その点も幸いだった。
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