ものぐさ 徒然なるままに日々の断想を綴る『徒然草』ならぬ「ものぐさ」です。
内容は、文学・言葉・読書・ジャズ・金沢・教育・カメラ写真・弓道など。一週間に2回程度の更新ペースですが、休日に書いたものを日を散らしてアップしているので、オン・タイムではありません。以前の日記に行くには、左上の<前月>の文字をクリックして下さい。
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震災で多くの死者が出たにもかかわらず彼女の死や通夜・告別式の様子を特別に大きくニュースにするのはどうかというような意見もあるようだが、ひとつの時代を駆け抜けた人と考えれば、その扱いは不穏当なものでもあるまい。 キャンデーズのスーちゃん。享年から察するに、私とは学年で二つ上。まさに私は「年下の男の子」であったことになる。ファイナル・コンサートもテレビでしっかり観た。あらから三十三年たつという。 当時、日本短波放送の番組の中に「キャンデーズ情報局」というファン向け情報提供コーナーができた。自分が個人的にひいきにしていたお堅いマイナーなラジオ放送にメジャーなアイドルが時にやって来るコーナーが始まったことに驚いたものだが、担当していた当時人気急上昇中の局アナ大橋照子さんにとっても、取材陣がやって来て、自分に向かってあんなにフラッシュが焚かれたのは生まれてはじめてでびっくりしたという。その時の写真は、おそらく大橋さんがキャンデーズの三人とともにファイト・ポーズをとっているファンなら有名なもの(BCLカードになっている)。 ということで、純粋なファンからすればかなりの傍系末流だが、私は大橋さん繋がりでファンになった。というより、大橋さんファンはそのままキャンデーズファンでもあるというのが当時の関係であったといったほうが正しい。 特に私は「奥さんにするならスーちゃん、愛人にするならランちゃん、秘書にするならミキちゃん」の、そのスーちゃんファンだった。 こういう彼女たちにまつわる思い出話は、同世代の人なら各人にあるはず。弔問に来ていたファンが皆本当にいいおじさん・おばさんばかりだったが、過ぎ去った年月から考えれば、そんなものである。皆、あの頃の若い自分に戻って悲しんでいる。歳はとってしまったが、ドキドキしたアイドルへの気持ちを思い出して、あの頃の自分の想いを確認しているのだろう。遠く過ぎ去ったあの頃が、確かに遠く過ぎ去っている事実を目の前に差し出されてしまったようにも感じて……。 報道によると三人は当時も今もずっと仲良しだったらしい。病室で臨終も看取ることができた。ちょっと心安堵する話である。 ネットであの頃の画像を何枚か見たが、三人の姿は若々しく健康的で、その中に清楚な色気も感じられて、今もって充分に魅力的であった。 男どもはドキドキと憧れ、スーちゃん大好き、ランちゃん大好きなんて思っていた。健全な時代だったのだ、と思う。
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