ものぐさ 徒然なるままに日々の断想を綴る『徒然草』ならぬ「ものぐさ」です。
内容は、文学・言葉・読書・ジャズ・金沢・教育・カメラ写真・弓道など。一週間に2回程度の更新ペースですが、休日に書いたものを日を散らしてアップしているので、オン・タイムではありません。以前の日記に行くには、左上の<前月>の文字をクリックして下さい。
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鉛筆をあまり使わなくなって、シャーペン中心になったのは多くの方と同じ。ボキボキ折れるので、シェープペンシルについて色々調べ、プラチナの「オレーヌ」というのを愛用しているというのは昔書いたことがある。力を入れてもクッション性があるので折れない。 一本だけ挿してある鞄にはゼブラ「シャーボX」革調。そのシャープ部は0.7mm芯をチョイスして、2B以上の芯を入れている。太い方が折れず、黒々書きたいので。 今回、答案用にステッドラー製図用の0.7mm芯を購入した話も書いた。これは握りにローレット加工があって、筆箱では他の筆記具を傷ませるので机用にしている。胸挿し用には、キャップ付きが必須なので、ぺんてるの「ケリー」か三菱鉛筆の「ピュアモルト」のステンレスキャップ版のほうを愛用。このあたりがシャーペンシルの私の実働部隊。 子供たちは、芯がクルクル回って先が常に尖っている「クルトガ」が大人気。高級軸バージョンを使っている子も多くて、彼らの商売道具とはいえイマドキの子たちは贅沢である。普及タイプも含め半数といっていいほどの割合。次は、握りが柔らかい「ドクターグリップ」。製図用シャープの中級クラスがその次くらいにランクイン。いずれにしろ、ちゃんと吟味して買ってきたもので、配り物のありあわせを使っている人はほとんどいない。鉛筆はマークシート以外での使用は皆無。今や死に絶えつつあるアイテムである。 シャープ芯。世間流布しているところの0.5mm径HBは自分には合わないということが判ってきて、径を大きくし、濃いB系を選ぶようになって久しい。黒々、ぐりぐりと動かす書き心地を楽しみながら、最近、結局、これは鉛筆の感触と同じだということに気がついた。そこで、ステッドラーの鉛筆補助軸と、2mm芯のシャープペンシル(芯フォルダー)を買った。芯フォルダーなら木も削らない。 そういえば、私の子供の頃、軸尾に金環を配したハイユニが出て、それを持っている子はお金持ちの子で、羨ましかったことを思い出した。今でも鉛筆売り場には、スタンダードタイプ、ユニ、ハイユニと3タイプあって、昔と同じだった。 ネットで、鉛筆とシャープペンシル、どちらがエコかという話題を見つけた。鉛筆は木の部分を削るからシャープに決まっているという意見に対して、間伐材を利用しているし、シダー材はしっかり植林して循環が出来ているので問題ないという意見もあった。炭ベースの鉛筆に較べ、シャープ芯は樹脂を混入して強度を上げているから、自然素材でないというのもあり、圧倒的にシャープが有利とは言い難い。 私の場合、結構芯を折るし、そもそもシャープの芯は最後まで使えない。連続筆記可能距離の公称値は、シャープに軍配が上がるようだが、補助軸を使って最後まで大事に使用すれば、私の使い方ではあまり差はないようにも思う。削る手間はかかるが、それは万年筆のインク注入の手間と変わらない。 個人的に「鉛筆復権」である。
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