ものぐさ 徒然なるままに日々の断想を綴る『徒然草』ならぬ「ものぐさ」です。
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2012年09月01日 :: 若者の言葉 |
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昨日と同じ言葉話題。某番組。津波に襲われ一面更地となった三陸の光景を見て、十代の女の子が言った言葉。 「見渡しがよい。」 おそらく、これは「見渡す限り」と「見通しがよい」を混同した言い方。 「復興に進む。」とも。これは「に」を「が」にして「復興が進む」とするか、「復興に向かう」にするか。この女の子はこんな言い方を平気でしていた。字幕もそのままの言い方が出ていた。 ただ、どちらも文法としては間違っていると言えない。例えば、最初のは、「見渡し」を名詞ととってカギ括弧にすれば成立はする。つまり、「見渡し」というものが「よい」。次の「復興に進む」は、過程ではなく目的ととると理解できなくもない。「復興」という最終目標に向かって「進む」。ただ、通常言わない言い方。 ここ十年、ネットなどでどんどん崩した言い方をする。意味が分かればよい、わざわざやっているからよい、そんなレベルで言葉と付き合っていた、あるいは、普通の言い方の語彙に触れる経験の蓄積が圧倒的に少ない、が理由か。 最近、今回のように「てにをは」が微妙にいい加減だったり、間違っているというほどではないが、妙に自分流の言い方で済ましているのを目撃(?)する。今回のも、まさにそんな今どきの若者の言葉だと思いました。
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