ものぐさ 徒然なるままに日々の断想を綴る『徒然草』ならぬ「ものぐさ」です。
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2012年09月18日 :: 金沢の町並み雑感 |
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ストリートジャズ聴き歩きで、現在の中央小学校界隈、旧市街地を久しぶりに歩いた。意外というくらいに、長町武家屋敷の観光区画以外のところでも江戸・明治の古い門や住居が残っている。町屋保存再生の取り組みが功を奏しているのかもしれない。いい感じで昭和三十年代あたりから変わっていない懐かしい感じが残っている。 知らない間に屋敷跡として保存公開されているところも見つけた(旧加賀藩士高田家跡)。ちょうど通りかかった時、観光ボランティアが観光客に説明していて、しばしこちらも寄り道。 旧市街はドーナツ化しているので、老いた住人がいなくなってからの扱いなど色々難しい面もあろうが、うまく「生きた」かたちで古い住居が利用され続けるのが金沢の行き方として正しいように思う。なにも無理矢理古い意匠に衣替えしなくてもよい、隣がモダンな建物でも問題はない。まわりの環境に配慮し、古いものと新しいものとが違和感なく共存していく町並みこそ、金沢の生きる道のような気がする。 逆に、洒落た町になったかにみえる竪町商店街が、本当に若者の街になっているのが疑問を持った。途中、昔ながらの店がセットバックせずに残っているし、肝心のお店がうまく若者を集客しているか疑問だった。 今、ネットで話題になっているのは、その奥の新竪町商店街。さびれていた古い商店を改装して、雑貨などを売っている店が混在するようになり、古い商店もそのままで地元民が利用している。そんな生活感溢れる中で、こっそり自分が見つけた趣味性溢れる小さなお店がお気に入りというのが、今の若い女性の買い物のしかたである。アーバンな雰囲気のショーウインドウの商品は高価そうで、身の丈に合わず敷居が高いのだろう。 香林坊下の用水の通り「せせらぎ通り」も、そんな感じで人を集めている。今や中央小学校近くまで動線が伸びているようである。大規模ホテル主義で失敗した片山津温泉と、さびれて個人商店が残ったせいで逆に町全体で活性化した山中温泉の明暗と似ているような気がした。町が生きているのは、今のやり方のほう。後は伸びた動線をどう周回させ、利便性をよくさせるかという課題が残る。
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