総計: 4402739  今日: 394  昨日: 406       Home Search SiteMap Admin Page
  日本近代文学論究
耽美派(潤一郎・荷風)
ベストセラー論
金沢・石川の文学
近現代文学
書評・同人誌評
劇評「私のかあてんこおる」
エッセイ・コラム
ものぐさ
パラサイト
<<前月 次月>>

2005年12月
        1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 31

 カメラ道楽 
 アイラブJAZZ 
 オ−ディオ帰り新参 
 2004年
11月〜12月
 2005年
1月〜2月
3月〜4月
5月〜6月
7月〜8月
9月〜10月
11月〜12月
 2006年
1月〜2月
3月〜4月
5月〜6月
7月〜8月
9月〜10月
11月〜12月
 2007年
1月〜2月
3月〜4月
5月〜6月
7月〜8月
9月〜10月
11月〜12月
 2008年
1月〜2月
3月〜4月
5月〜6月
7月〜8月
9月〜10月
11月〜12月
 2009年
1月〜2月
3月〜4月
5月〜6月
7月〜8月
9月〜10月
11月〜12月
 2010年
1月〜2月
3月〜4月
7月〜8月
5月〜6月
9月〜10月
11月〜12月
 2011年
1月〜2月
3月〜4月
5月〜6月
7月〜8月
9月〜10月
11月〜12月
 2012年
1月〜4月
5月〜8月
9月〜12月
 2013年
1月〜4月
5月〜8月
9月〜12月
 2014年
1月〜3月

ものぐさ 徒然なるままに日々の断想を綴る『徒然草』ならぬ「ものぐさ」です。

 内容は、文学・言葉・読書・ジャズ・金沢・教育・カメラ写真・弓道など。一週間に2回程度の更新ペースですが、休日に書いたものを日を散らしてアップしているので、オン・タイムではありません。以前の日記に行くには、左上の<前月>の文字をクリックして下さい。

 

・XP終了に伴い、この日誌の更新ができなくなりました。この日誌の部分は、別のブログに移動します。アドレスは下記です。

 

エキサイトブログ 「金沢日和下駄〜ものぐさ〜」
           
http://hiyorigeta.exblog.jp/

  2005年12月17日 :: 建築あれこれ
 以前、万博のトロロの家の話を書いた時、和風建築に一部だけ洋建築を継ぎ足した様式が一時期流行ったということを書いた。あれ以来、ちょっと気をつけて見ると、金沢のあちこちで見かける。散歩、バスの中、あ、これもそうだ、あれもそうだというくらい。建築史的にいつ頃流行ったのか、正確なことは判らないが、大正から昭和初期くらいなのだろう。当時の人には、ひどくモダンに映っただろうなと思うけれど、今は、なんだが、その接合ぐあいが、余りにあからさま且つ直截で、微笑ましいくらいである。どれもこれも、もうだいぶ古くなって、いつ建て替えられてもいいような状態のものが多い。
 文化財にするほどの希少性も経時性もないけれど、何もせずに滅んでいくのも惜しい、そのくらいの建物たち。
 金沢の表通りは、その昔、煉瓦造りの建物が多かった。特に銀行に赤茶色の西洋建築が多い。私の子供の頃の記憶を、今、しみじみと検討してみると、昭和三十年代くらいまでは、金沢は、そうした「大正文化」が色濃く残っていた町だったように思う。裏通りには、江戸の町並みを内蔵しつつ、表通りは、新しく模様替えを繰り返し、煉瓦という耐久建築で一応の完成をみる。で、そのまま、戦災に遭わずに、それらの建物は生き残ったのである。
 煉瓦色が乱立していた銀行街も、今や単なる長方形のビル群となった。逆に、昭和期に入って建ったちょっとモダンなコンクリート様式の銀行が、昨今の保存ブームの中で、公共施設に鞍替えして生き残ったりしている。正直、これを残すくらいなら、あそこにあった、とっくの昔に取り壊された由緒正しい煉瓦造りを残しておいた方がよかったのではないかと思うのだけれど、もう、後の祭りである。
 だからと言って、保存しないよりはしたほうがいい。何十年か先には、そんな、我々がこの程度がと思うような物件も、古風に由緒正しげに映るだろうから。
 建築にちょっとこだわるのは、祖父が建築士。私の名前にも「建」がつく。建築は、ちょっと親しいのである。この仕事していなかったら、やりたかった仕事といえなくもない(数学がからきしだったから、そもそも無理だったけど……)。
 信用ある一級建築士、全員建物の強度のプロでもあり意匠も担当するとばかり思っていたので、今回の強度偽造事件で、担当がはっきり分かれていて、強度のプロは、意匠の下請けになっている現実を知って、がっかりである。意匠のプロは、そのあたり、さっぱり判らないらしい。
 建築士がかっこいいと思っていたのは、実用と美を両立するところに自己表現がある、そんな仕事だと思っていたからなのに……。
 
 

お願い

 この日記には教育についてのコメントが出てきます。時に辛口のことも多いのですが、これは、あくまでも個人的な感想であり、よりよい教育への提言でもあります。守秘義務や中傷にならないよう配慮しているつもりです。 もし、問題になりそうな部分がありましたら、メールにてお知らせください。

  感想をお寄せください。この「ものぐさ」のフォームは、コメントやトラックバックがあるブログ形式を採っておりません。ご面倒でも、左の運営者紹介BOXにあるアドレスを利用下さい。

 

(マイノートパソコンと今は無き時計 2005.6 リコー キャプリオGX8)

 

 

 

 

Yahoo! JAPAN
Toshitatsu Tanabe Copyright(C)2004
EasyMagic Copyright (C) 2003 LantechSoftware Co.,Ltd.
All rights reserved.