ものぐさ 徒然なるままに日々の断想を綴る『徒然草』ならぬ「ものぐさ」です。
内容は、文学・言葉・読書・ジャズ・金沢・教育・カメラ写真・弓道など。一週間に2回程度の更新ペースですが、休日に書いたものを日を散らしてアップしているので、オン・タイムではありません。以前の日記に行くには、左上の<前月>の文字をクリックして下さい。
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2005年12月18日 :: 相合い傘取られた?(あのころ) |
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東京の大学生時代、なにかの打ち合わせで、クラスの、ちょっと知的な美人さんと、渋谷の喫茶店で待ち合わせたことがある。用件が済んで、店を出たところで、同じクラスの親友Tと鉢合わせした。彼もインテリタイプで、優しい顔立ち。これから帰るところということで、三人で連れだって駅に向かって歩き始めたのだが、彼女は、なにやら、一所懸命、Tに向かって話をし始めた。いつの間にか、彼女とT。その後を追うようにして私というフォーメーションになる。 途中、急に雨が降ってきた。傘をさしかけたのは彼。傘は私も持っていたのに……。私は、結局、相合い傘を後ろからずっと眺めながら、後をついていったのである。 おまけに、駅での別れ際、彼女は、彼にだけ挨拶して改札の向こうに消えていった。彼女は完全に私の存在を忘れたようだ。 すご〜く情けない思い出。私としては、最初、ちょっとデート気分だっただけに、その落差にかなり凹んだ。 自分が、男女のことで、そういう役まわりの人だと気づいた決定的経験(?)がこれである。 そんな三人とも中年になった。彼女は、風の噂で、困りごとを抱えているるという話だし、T君は、体を壊したまでは知っているが、現在は音信不通で、誰も居場所が判らない。私はといえば、この有様。三人とも洋々たる生活を送っているとは言えない状態である。。 あれから、本当に長い時が過ぎ去った。あの頃、みんな若かった。 こんなオッサンになった今でも、渋谷の道を情けない思いで歩いていた、この場面をよく思い出す。どうも、余程、ショックだったのだろう。 その時その時の、どのことが一生の記憶として残っていくのかは、その時点では判然としない。こんな些細なことが、一生ものの記憶になるなんて思わなかった。 人間というのは、なんて、気持ちを引きずる生き物なのだろう。
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