ものぐさ 徒然なるままに日々の断想を綴る『徒然草』ならぬ「ものぐさ」です。
内容は、文学・言葉・読書・ジャズ・金沢・教育・カメラ写真・弓道など。一週間に2回程度の更新ペースですが、休日に書いたものを日を散らしてアップしているので、オン・タイムではありません。以前の日記に行くには、左上の<前月>の文字をクリックして下さい。
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2009年11月22日 :: 旅がらみの本 |
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「まっぷるたびまるF 横浜」(昭文社)
今回の旅行に際し買ったポケット型ガイド本。旅行ガイドを買ったのは何十年ぶり。色々と工夫があり便利になっている。 まず、行くまでのガイドが詳しい。場所の概観があり、この本の使い方が書かれ、キップの買い方、距離・値段表などをはじめとするコーディネイト講座が続く。実際のエリアガイドはそれからようやく。つまり、現地で役に立つばかりでなく、行く前にこそ大いに利用してもらおうという発想である。 巻末にはポケットがついていて、おそらくチケットなどを入れておけということだろう。旅行途中もずっと握りしめてほしいという配慮で、至れり尽くせり。 中華街の頁を利用していて気づいたこがある。最初、ガイドに載っている店から選ぼうと思っていたのだが、あれだけの店数である。全然、こだわる必要ないと悟った。 載っているのは、絶対入れておけねばならないメイン通りにある名店と、とちらかといえば辺鄙なところにある店。こちらはこうしたガイドに載せてもらわなければ客がこない。つまり、掲載料が動いている店。ガイド本にも「読み」が必要と気がついた。
吉村昭「七十五度目の長崎行き」(河出書房新社) 落ち穂拾いの単行本、今年八月末の新刊。今回は紀行文という括りでの編集。七十年代半ばの文章も多く、先に奥付の発表年月日を見てから読む。トンネル工事の取材などが印象的だったが、今はもっと技術的に進んでいるのだろうなと感じる。でも、それが古びているとは感じられず、当時の匂いを感じながら読む楽しみがあった。交通不便だった岩手の海岸線旅行なども、今したらどうなのだろう。 彼の死後の単行本を律儀に買っているが、いくらなんでもこれで打ち止めだろう。
赤瀬川原平「散歩の学校」(毎日新聞社) 久しぶりに赤瀬川を読む。ここのところ熱心ではなくなったが、以前にあらかた彼の著作は読んでいる。 考えてみれば、路上観察学会、ライカ同盟会員として、彼は散歩の達人である。元々、新聞連載の記事で、東京各地観察歩きといった風情。記者が同行人としてついてお膳立てをし、各々の記事にはガイド頁がつく。「この本をガイドに追体験しても面白い」風に作ってあって、その回の散歩の歩数まで書いてある。 私が若い頃に住んでいた土地だけに、懐かしい所もあり、知らないところもある。変わっているところもあり、変わっていないところもある。東京人は、意外に東京を知らない。連載は好評だったとある。私は、今月、横浜に行ったばかり。これの「横浜編」があってもよいかもと思った。
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この日記には教育についてのコメントが出てきます。時に辛口のことも多いのですが、これは、あくまでも個人的な感想であり、よりよい教育への提言でもあります。守秘義務や中傷にならないよう配慮しているつもりです。 もし、問題になりそうな部分がありましたら、メールにてお知らせください。
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