ものぐさ 徒然なるままに日々の断想を綴る『徒然草』ならぬ「ものぐさ」です。
内容は、文学・言葉・読書・ジャズ・金沢・教育・カメラ写真・弓道など。一週間に2回程度の更新ペースですが、休日に書いたものを日を散らしてアップしているので、オン・タイムではありません。以前の日記に行くには、左上の<前月>の文字をクリックして下さい。
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急遽、予算がついたので、今日は、繁華街の書店で、生徒と一緒に図書室に入る本選びをする。貸し出しソフトも買ってあたるそうで、課としては大バンザイである。 ただ、それにしては、図書室のパソコンが異常に遅い。国内大手メーカー製である。調べると、メモリが128MBしかない。WindowsXP推奨が258MB以上だから遅いはずである。導入された最初から遅くありませんでしたか? と、使っている司書さんに聞く。メモリが抜本的に足りないことを告げると、そんな、最初から足りないようなものを売っているんですかと逆に質問された。まったくその通りである。 事務方にいってメモリボードを買ってもらい、さて、ソケットに刺そうと、取り扱い説明書をみたら、本機は、空きスロットはありますが、増設には、中の電源部やコードを外さねばならないので、サービスをご利用下さい。有償です。と書いてあった。やり方など一切書かれていない。 たかだかメモリ刺すだけで有料とは! ボディは箱型。中はがらがらである。こんなこと、DELL社やHP社のパソコンでやったら非難囂々(ごうごう)である。国内大手ならではの殿様商売。「立場上の優位を利用して」というフレーズが脳裏に浮かぶ。 自分でやる時は自己責任でということらしい。仕方がない。即、情報機器担当の同僚に頼むことにする。それにしても、職場にパソコン担当部署があるということ自体、それだけ大事な人手がとられている勘定だ。 さて、二人で中を開く。スロットがコードの束の奥に見える。とんでもない所にあるのでもない。電源部をネジ一つはずしてとるだけで、スロットが現れた。作業はものの二分で完了。こんなの、メモリ増設作業として普通である。一体、これで幾らとるつもりなのだろう。 コンピュータのコードも、IEEEやらUSBやら何やら。職場では未だに旧式の機械が動いているので、パラレルも健在。今、一番メジャーなUSB規格にしても差し込みが何種類かある。もちろん、デジカメのメディアがバラバラなのはご存じの通り。そんなバラバラ規格で、メーカーはユーザーに出費を強いて儲けている。 一社が提唱し、規格を立ち上げて、数種の製品出して、そのまま尻つぼみなんてことも、この業界では日常茶飯事。統一規格に成り上がったらめっけものという程度の投機的なレベルでしか「規格」を考えていないからである。つまり、自己主張的規格の乱立。魑魅魍魎跋扈するパソコン業界というイメージを誰もが持つのは当然である。 そんな業界ご都合主義で複雑化したシステムを、いちいちユーザーが覚えるのは知の浪費である。避けて通りたいと思うけれど、遅れた人になるのも癪だし、そのあたり、どうも痛し痒しである。 さて、実は、これからが短い本論。 インターネット上のブログも文学ではないかという、先日の主張をトクトクと司書さんに喋っていたら、図書室も変質するという話題になった。 こうしたブログも文学の変種だとして、今後、ネット配信も増えるだろうし、今は、管理用パソコンと、検索用の利用者向けノートパソコン二台だけだが、いずれ、ずらっとパソコン並べなきゃならないことになりそうだということになった。図書室は、パソコン情報検索室みたいになりそうである。 業務内容も変わる。その図書室に、どんな本があるか、何を調べればいいかという従来型のレファレンスでは、司書さんの独壇場だが、コンピュータ上ということになると、情報処理そのものとなって、それでは、その分野に詳しい生徒さんの実力のほうが上だったりする。ウェブ上にどんな専門のサイトがあるかを知っていることも大事な職務になってくるかもしれない。 司書さんによると、最近は、図書館業務の委託業者が存在し、地方自治体向けなどに、標準選定パックというのを作って、本選びをしなくても、まず間違いない選択をしてくれるのだそうである。図書館法の分類や、カバーかけも全部してくれて、司書はそれ以外の寄贈本だけその種の作業をしているというところも出てきたそうである。このため、規模の小さいところでは、人件費節減で職場を逐われる司書も出てくるだろうとのことだった。 話を聞いていると、知の蔵として図書室と水先案内人としての司書さんの未来がどうなっていくのか、私のような素人が考えても、先行きの不透明さはいっぱいである。
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(マイノートパソコンと今は無き時計 2005.6 リコー キャプリオGX8)
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