ものぐさ 徒然なるままに日々の断想を綴る『徒然草』ならぬ「ものぐさ」です。
内容は、文学・言葉・読書・ジャズ・金沢・教育・カメラ写真・弓道など。一週間に2回程度の更新ペースですが、休日に書いたものを日を散らしてアップしているので、オン・タイムではありません。以前の日記に行くには、左上の<前月>の文字をクリックして下さい。
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2010年04月05日 :: (つづき) |
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他の資料としては、津田青楓「漱石山房と其の弟子達」なる弟子参集図がある。あれは書斎ではなくて、この客間のほうである。絵では広々としていて、弟子十人がゆったりと座っているが、おそらく客間は六畳間。本当に十人揃って座っていたとしたら、ギュウギュウ詰めだったろうと想像される。 もう一つ、有名なのは岡本一平描く垂れ目顔で火鉢を横にした「漱石先生之像」なる漫画。後ろに本の山が見えるので、客間から書斎を斜め外方面を望む形で描いている。絵の右側、外の廊下奥に実際に漱石がよく一休みした休憩椅子が小さく見えている。かなりゆがんでいる構図なので断定できないが、後の奥に本の山が見えるので、彼のいるのはおそらく客間。来客の折りなどにはそちらに移って、火鉢に手をあぶりながら歓談したのだろう。 こうして、間接的に想像していたら、番町書房出版「夏目漱石自筆全原稿 坊ちゃん」の別冊に、早稲田の家の外観写真や山積みの本が置かれた書斎写真などが載っており、詳しく山房の様子がわかることを知った(WEB上に掲載されており、それで眺めることが出来る)。 私は、模型と絵画、それに写真をあれこれ組み合わせて、ためつすがめつ、愉しく小一時間を過ごした。万年筆から机上、机上から書斎、客間、そして家の外観や庭の様子。 そうこうしていると、親しく行き来した家のような気分になっていき、一時(いっとき)、私は漱石山脈の一員のような気分であった。
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