ものぐさ 徒然なるままに日々の断想を綴る『徒然草』ならぬ「ものぐさ」です。
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2007年08月18日 :: (つづき) |
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話はとりとめもないが、東京で戴いた食事もすべて美味しかった。「軽食で胃袋休め」と思って入ったサンドイッチカフェのオープンサンドも具がたっぷりで文句なしだったし、芝居小屋で食べた大阪寿司の弁当も、ほんのり甘みがあり口にあった。また、帰りの東京駅で買った、酒のおつまみに配慮した副菜を入れましたという触れ込みの駅弁も、違わず、よく一品一品吟味されていて美味しかった。漬け物一かけにも手を抜いていない。昔、駅弁といえば、鮭の切り身の入った美味しくもない幕の内で我慢していたのだから、以前とそう変わらぬお値段で、こんなに美味しい食事が戴けたことに大満足だった。そう言えば、テレビでよく駅弁戦争の裏側なんて番組をやっていた。その競争の成果なのだろう。 そうこうと、今回、感心することばかりだったが、愚妻とともに大問題だと思ったことがひとつある。 連日の酷暑で、通りを歩いていると、熱気が陽炎のように舞い上がる。どうも尋常な暑さではない。アスファルトの照り返し、冷房の室外機からの熱風がない交ぜになって、繁華街の通りの暑さは体感温度四十度をとうに超す。ヒートアイランド現象である。反面、ビルの中は、どこも底冷えを感じるくらいの低温で、愚妻は長袖がいると嘆いていた。外が暑いから頑固に冷やす、すると熱は外にいくという悪循環に陥っているようで、それが当たり前になっている都会全体の無頓着さに少々危機感を感じた。経験のない瞬間的温度落差の連続に、年寄りには辛い街だと思わないわけにはいかなかった。 今、羅列した、巨大ビル群、女性の社会進出、国際化、受験産業の現在、こだわりの駅弁、ヒートアイランド……。ひとつひとつはどれも知っている。でも、それが田舎では定着していなかったり、情報だけで実感がなかったりした。それを、今回、都会の「現実」として、わっと見せられた気がした。その色々な側面の総体が今の日本なのだという感じで、私は東京を見つめた。 日本丸、駄目な部分ばかり目について暗澹とすることが多いけれど、よくなっているところも沢山ある。文化はゆっくり成熟に向かっている。それを感じることが多かった。後は、この感想を、地方人の私がどう生かすのかということになる。 ここのところ、何年も時が止まっていたせいか、世の中を遠くに感じていたのだが、今回の旅行で、少しは取り戻せたような気がする。そんな効用がつくなんて思ってもいなかった。
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