ものぐさ 徒然なるままに日々の断想を綴る『徒然草』ならぬ「ものぐさ」です。
内容は、文学・言葉・読書・ジャズ・金沢・教育・カメラ写真・弓道など。一週間に2回程度の更新ペースですが、休日に書いたものを日を散らしてアップしているので、オン・タイムではありません。以前の日記に行くには、左上の<前月>の文字をクリックして下さい。
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中・高授業見学交流会とやらで、近隣の中学校の授業を見学しにいった。中学校に行くこと自体、稀なので、校舎見学も含め、少々余裕を持って仕事場を出た。実は自分の母校である。 小さな教室、低い黒板、小学校ほどではないが、目線が下の造りである。男女が仲良く机をくっつけているのも、高校では考えられない風景。 班に分かれての共同活動が多く、作業が多いという印象。授業がゆっくり動いている。もともと中学はこんなペースなのかもしれず、また、「ゆとり教育」の結果なのかもしれない。しっかり授業聞いている子もいるが、全然、聞く態度が身に付いていない子もいる。選別され同等の能力を持った子が集まっている高校に較べると、対象が千差万別で、中学の先生は、さぞ、やりにくかろう。 ある先生が観てきた国語の授業。辞書で言葉を調べてくる宿題、「やってきた人?」と聞いたところ、八人だけ。「辞書、今、持っていない人?」と聞いたら、大多数。では、図書館に借りに行きましょうとの指示で、どっと生徒が教室からいなくなり、今度は、全然戻ってこない。ようやく作業が始まったのは、二十分近くたってからであったという。ちゃんと調べてきていた生徒は、この時間、何をしていたのだろう? 科の会議で、見に行った先生から、これと似たり寄ったりの報告が続出した。上の子を伸ばしていないというのが一致した意見。よく真面目な生徒が、「中学校の時は、家で勉強しなくてもなんとかなったのに……。」と言っていたが、なるほどと頷かれる。高校入学当初、徹底的に気持ちの入れ替えをたたき込まなければいけないねというのがその日の結論になった。
生徒の減少で、校舎自体は大きいものの、事実上、死んでいる部屋が多数あった。最盛期には一学年十三クラスあったはずだが、今は七クラス。これも少子化の今を反映している。 懐かしの我が母校。でも、私が学んだ木造校舎ではない。かつての運動場側に作られた鉄筋のビルディング。それももう古びている。授業見学終了後、校舎の周りをゆっくり一周した。何か木造校舎時代ゆかりのものが残されていないだろうかという気分で。 見つけた。中庭にあった鷲の彫塑が、今も門扉近くに健在。でも、それくらい。そのまま敷地を出て、見慣れた道を、太陽を浴びながら学童ペースで歩いて戻る。 中学校から高校へ。母校から勤務校へ。 自分の勤め先が見えてきた時、一瞬、初めて見た建物のように思えたのだが、はて? 何故だろう。
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