ものぐさ 徒然なるままに日々の断想を綴る『徒然草』ならぬ「ものぐさ」です。
内容は、文学・言葉・読書・ジャズ・金沢・教育・カメラ写真・弓道など。一週間に2回程度の更新ペースですが、休日に書いたものを日を散らしてアップしているので、オン・タイムではありません。以前の日記に行くには、左上の<前月>の文字をクリックして下さい。
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以前、NHKが、ボサノバを一躍世に知らしめた名曲「イパネマの娘」一曲にスポットを当てた特集(「世紀を刻んだ歌」シリーズ2001・12・27)をやっていていた。その中で、クリード・テイラーのプロデュースで行われた録音当日の裏話がドキュメントとして生々しく紹介されていて、断然、面白かった。テイラーはあくまでも売れ筋を考えるし、ジョアンは芸術肌の人でゲッツを嫌ったようだし、ついてきただけのジョアンの妻アストラットは歌いたがってしかたなかったらしいし、ジョビンはそんな中で気の遣い通しだったらしい。こもごもの思いで進行する録音という感じがよく判った。音楽好きはこの手のこぼれ話が大好きである。 ボサノバの歴史を顧みると、発見と興隆が音楽史的にスリリングだし、ブラジルの政治情勢、現代人の癒し心理など、社会情勢が静かに絡んで進んでいく。その動き自体に、何だかボサノバ音楽が持つ揺れのようなものを感じて興味深かった。 本のジャケットがリオデジャネイロの海岸とバックの奇岩山。ボサノバのジャケットでリオ全景を使っているものは、「キャノンボールズ・ボサノバ」(キャピトル)を始め数多い。ラグビーボールを半分に切って立てたような一枚岩のポン・ジ・アスーカルがなんと言っても印象的である。 実は、昔、雑誌「ラジオの製作」の表紙で、高いところに立つ、両手を広げた巨大なキリスト像を見て、どこにあるのだろう、大きいなあ、いつか行ってみたいなあと、子供心に思っていたのである。 それが、有名なコルコバードの丘の神像で、リオ全景写真は大抵そこから撮られたものだと知るのは、ジャズを聞き始めてからだから、かなり後年のことである。「コルコバード」も「イパネマ」も「コパカバーナ」も、みんなここのことを指すのだということも知り、二つの画像がくっついて、以後、私が行きたい外国の都市ナンバーワンになった。 でも、地球の裏側なんて、今の腰ではとんでもない遠地である。そんなこんなで、あんまりどこに行きたいと思うタイプでもないのだが、まだ見ぬ憧憬の景色としてのコルコバードのイエス像は、私の中でどんどん純化されつつある。
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(マイノートパソコンと今は無き時計 2005.6 リコー キャプリオGX8)
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