ものぐさ 徒然なるままに日々の断想を綴る『徒然草』ならぬ「ものぐさ」です。
内容は、文学・言葉・読書・ジャズ・金沢・教育・カメラ写真・弓道など。一週間に2回程度の更新ペースですが、休日に書いたものを日を散らしてアップしているので、オン・タイムではありません。以前の日記に行くには、左上の<前月>の文字をクリックして下さい。
・XP終了に伴い、この日誌の更新ができなくなりました。この日誌の部分は、別のブログに移動します。アドレスは下記です。
エキサイトブログ 「金沢日和下駄〜ものぐさ〜」 http://hiyorigeta.exblog.jp/
民主党の党首を決める候補五人による討論会を三十分ほど聞いた。事実上、次の総理を決める大事な討論会で、テレビで長々放送された。 その時、思ったこと。時々入るカタカナ語がよくわからない。そのせいで何を言っているのか、どことなくは判るがはっきりとは判らない。 例えば、「ジャパナイゼーション」。そのまま訳すと「日本化」ということだが、どうも、それでは意味が繋がらない。気になってあとで調べると、日本型長期デフレが世界中に広まることをいうらしい。経済新語なのだろうけれど、そう政治経済の新しい話題に詳しくない人には優しくない言葉である。他にも同様な、カッコつけて言っていると受けとられかねないカタカナ語が何語かあった。(横文字なので頭に残らず、他はもうさっぱり忘れました。) 政治業界ではよく使う言葉なのかもしれないが、我々国民に聞かせることを目的にしている討論でこれでは配慮がないな、どうも困った人たちだなというのがその時の感想。少なくとも、私レベルのごく普通の一般国民が判ることばで話してほしい。 ところが、翌日、野田という候補は、投票前の五分演説で、急に自分の苦労した生い立ちを縷々述べ、「自分は泥鰌で金魚ではない」と言いだしたそうだ。前日の討論とは話す内容がえらく違う。報道によると、この演説は概ね好評だったという。聞くところによると、テレビを観た細川元総理が、討論会の発言は堅苦しかったと野田氏に助言したそうだ。それで党首になれたとは思わないが、「言葉」として大幅路線変更して、情に訴える作戦に出たことは間違いない。 今回の逆転劇は、小沢憎しで下位候補が結束した結果。震災復興政策、今後の原発政策で、国民のコンセンサスを得た結果ではない。我々は、今日の新聞の野田発言一覧表で、どうも経済再建優先派・原発再稼働推進派であることを知るのみである。政策の良否ではなく、派閥の論理で政策が決まっていくのは、こんな時だからこそ、尚更、残念でならない。
ただ、今はその分析をするのが趣旨ではない。多くの国民が耳を傾けている時に、どんな言葉でしゃべればいいか、このご商売を生業としている人にとっては自明なことのはずではないかと言いたいだけである。 いや、それより、私は政治でもなんでも「言葉」を中心に物事を感じていることを今回のことでも確認したと言いたいだけかもしれない。人為には言葉が常にくっついている。
|
|
お願い
この日記には教育についてのコメントが出てきます。時に辛口のことも多いのですが、これは、あくまでも個人的な感想であり、よりよい教育への提言でもあります。守秘義務や中傷にならないよう配慮しているつもりです。 もし、問題になりそうな部分がありましたら、メールにてお知らせください。
感想をお寄せください。この「ものぐさ」のフォームは、コメントやトラックバックがあるブログ形式を採っておりません。ご面倒でも、左の運営者紹介BOXにあるアドレスを利用下さい。
(マイノートパソコンと今は無き時計 2005.6 リコー キャプリオGX8)
|