ものぐさ 徒然なるままに日々の断想を綴る『徒然草』ならぬ「ものぐさ」です。
内容は、文学・言葉・読書・ジャズ・金沢・教育・カメラ写真・弓道など。一週間に2回程度の更新ペースですが、休日に書いたものを日を散らしてアップしているので、オン・タイムではありません。以前の日記に行くには、左上の<前月>の文字をクリックして下さい。
・XP終了に伴い、この日誌の更新ができなくなりました。この日誌の部分は、別のブログに移動します。アドレスは下記です。
エキサイトブログ 「金沢日和下駄〜ものぐさ〜」 http://hiyorigeta.exblog.jp/
高校時代の同級生で大学時代も同じ下宿で寝起きした地元の友人から喪中葉書が。ご母堂が十二月になって逝去とのこと。享年八十六、亡父より三つほど上。 葬儀があって一週間ほどしかたっていない。慌てて、夜、自宅にお参りに伺う。電話では時々連絡をとっていたが、会うのは久しぶり。彼は両親の介護でほとんど自由な時間がとれない状態が続いていた。雑談では、こちらも二度の葬儀を経験しているので、葬儀の模様などを語り合う。 それでという訳でもないのだろうが、今日、「国語便覧」を眺めていると、なんだか、文学者の誕生・死亡の年が気になった。誰が今どのくらいの歳で存命なのか、パラパラとめくってみた。父親と同年生まれでご存命な方に、小説の田辺聖子、詩の長谷川龍生、短歌の岡井隆、馬場あき子などがいた。昭和三年生まれ。 翌四年生まれには竹西寛子、五年には林京子などが健在。竹西と飛行機事故の向田邦子は同じ年生まれなのだが、向田死して三十年たつので、二人が同世代とはにわかに信じがたい気がする。 昭和二年生まれの小川国夫、北杜夫など、すでに物故者も多いが、反面、大正生まれで健在な方もまだまだ多いことにも気づく。吉田秀和、安岡章太郎、吉本隆明、金子兜太など。 次に気になったのは、自分世代。ああ、この人は私と同世代の人なのだと今回気がついた人に山田詠美、辻仁成、川上弘美、宮部みゆき。みんなもっとお若い人だと思っていた。私が逆立ちしても彼らのような清新な文章は書けない。 石川啄木二十六歳。土屋文明百歳。夭逝と長寿。同じ「生」なのに、その長さの差は平気で七十年を超える。 だからなんなのだと言われても何にもないのだけれど、「二百三高地」みたいな、ああもばったばったと人があっけなく死んでいく映画をテレビで観たばかりだったので、人に与えられた命の長さの融通無碍さ加減に、なんとも摩訶不思議な気持ちになった。
|
|
お願い
この日記には教育についてのコメントが出てきます。時に辛口のことも多いのですが、これは、あくまでも個人的な感想であり、よりよい教育への提言でもあります。守秘義務や中傷にならないよう配慮しているつもりです。 もし、問題になりそうな部分がありましたら、メールにてお知らせください。
感想をお寄せください。この「ものぐさ」のフォームは、コメントやトラックバックがあるブログ形式を採っておりません。ご面倒でも、左の運営者紹介BOXにあるアドレスを利用下さい。
(マイノートパソコンと今は無き時計 2005.6 リコー キャプリオGX8)
|