ものぐさ 徒然なるままに日々の断想を綴る『徒然草』ならぬ「ものぐさ」です。
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2011年08月14日 :: 山の寺と瞑想の道 |
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七尾市小丸山公園北西部に寺院が集まっているところがあって、前から気になっていた。今回、「山の寺寺院群と瞑想の道」という一枚パンフレットを入手したので、それを片手に一眼レフを肩にして散策を試みた。 専用の駐車場は七尾美術館を過ぎたあたり。小さな高低差のある小径に点在する寺々を覗きながら歩く。地図の散策ルートは、時に寺の敷地や墓地をつっきる。炎天下といえども、緑陰の小径は風が涼しく、車行き交う舗装路より数度の温度差がある。竹林、雑木林、横には田んぼも見える。そこには懐かしい案山子も……。日中もこのくらいなら、クーラー無しで充分である。 子供の頃、毎夏、能登の田舎で過ごしたが、あの頃の田舎の道もこういう道であった。何も変わっていない。暑くて大人は誰も歩いていない中、登校日だったらしい小学校低学年の男の子が横を通った。一瞬、五十年近く前の私の姿と重なった。この子は五十年後、どんな気持ちでこの風景を見るだろうか。 山の寺とて門に到る階段も多く、そうそう全ては回れない。全十六寺のうち三分の二ほどを回った。寺は各々年経り古色を加えているものの、どれもお墓や石塔などに新しいものが混じる。それは、その寺が生きている証拠で、好ましい。古い墳墓ばかりのところは縁者を弔う人とてなく、朽ちていくばかり。依然としてここを菩提寺としている七尾市民も多いのだろう。 前田家の梅鉢紋を御堂に配した寺、高山右近ゆかりで隠れキリシタンの信仰も司った寺、門にマスコミに出た紹介記事を張るなど営業活動がほの見える寺、同じような小さな寺々ながら、少しずつ違っていて飽きない。途中で、浄土宗、日蓮宗が多いことにちょっと違和感を持った。後でパンフレットをよく読むと、真宗以外の寺を築城の際、北からの攻撃に備え防御の陣地として一箇所に集めたものという。 真向かいに見える小丸山城(址)は前田利家がはじめて国持ちとなって築いた城。その後、加賀を加増されて金沢に移った訳だから、ここ金沢でいう南の寺町寺院群、北の東山寺院群と同じ城下町作りの手法であったことがわかる。規模は小さいながら金沢と似ていると感じたが、まったくその通りなのであった。おそらく紅葉の季節など、もっと風情が増して好ましかろう。 最後に、気づいたことを。 通りに駐車場こっちの標識はあるが、曲がったすぐの左にあるのにその案内はない。また、駐車場トイレの後ろが出発口で見落としやすい。道々に案内板はあるが、これでいいのか判らなくなったところがあったりして、全体として、少々不親切のような気がした。パンフレットがあったからよかったが、ないと迷う。せっかく「瞑想の道」として整備したのに、ちょっと画竜点睛を欠くお役所仕事的整備具合。きょろきょろして瞑想できず?
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