ものぐさ 徒然なるままに日々の断想を綴る『徒然草』ならぬ「ものぐさ」です。
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2011年12月24日 :: 同じ感覚 |
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高校時代の友人がブログを書いているので時々読んでいる。ご商売屋さんと教員、仕事は大きく違えど、そこに書かれている日々の感想が、私自身日頃抱いていることと同じなので、いつも驚く。 先日、彼のキャノン・プリンターが壊れ、部品が作られていないという理由で、買い置き補充インクを残したまま、買い換えを余儀なくされたそうだ。今年六月の私とほぼ同じである。 毎年のようにモデルチェンジし、さっさと部品補充を終了する。インクカートリッジの形も次から次へと変えていく。つまり「計画的陳腐化」プロダクト。世の中が完全に反対の方向に向かっている時に、この業界の旧態然とした姿勢に疑問を抱くのは、しごく当然と思いながら読んだ。
最近、個人商店がどんどん廃業していく。その代わりに使うはめになったのはチェーン店や従業員の多くいる店。マニュアル会話でなんとも味気ない。残念に思っていたら、彼も回転寿司の話の中で、タッチパネル注文は会話がなく「あれは便利なシステムではなく、変なシステムだ」と嘆いていて、ああ、同じ感じ方だと思った。 生きている言葉のやりとりができるお店がどんどんなくなっている。この点を同年代の同僚に尋ねてみると、彼も淋しく思っていたという。話はその流れで飲み屋の話に……。 私が若造の頃、職場のベテラン達は、繁華街の高そうな夜の店に連れて行ってくれた。一軒目が一杯だと二軒目に顔を出し、そこもダメだと三軒目に行った。馴染み店を沢山もっていた。あの人たちは、あの頃、どれだけスナックやクラブに投資していたのだろうか。 月日流れ、私たち世代がベテランの年齢になった。では、そうした行きつけのお店を今私が持っているかといえば、まったくもってノーである。同僚も「行きつけ」とはっきり言えるような店は皆無だという。おごってもらってばかりで次の世代に返していないのを、ちょっぴり引け目に感じていると告白すると、彼は即座に、「昔と収入が違っていて、男の懐に余裕なんかないんだから仕方がないよ。」と言ってのけた。なるほど、明快な解答である。彼も同じことを常々思っていたのだろう。
最近、自販機の操作がよく判らず、まごつくことが多くなった。困ったなあと思っていたら、某日の彼のブログでも、駐車場支払機のパネル操作が判らず「目がチョロチョロ」になったとあった。「昔は説明書を読まなくても、感覚で使えてしまった家電製品。最近は、説明書を読まないと使えないけれど、その前に細かい文字を読む気にならない。読んでも直ぐには理解出来ない。」とお嘆き。「これが、年齢を重ねるということなのか?と、感じることが多いこのごろです。」
ホントにまったく同感。ブログがあるから判ったり、近くに親しい者がいて、ストレートに訊いたから判ったけれど、普通は思っていてもいちいち声高に言うべきことでもないと黙っているだけのことなのだろう。自販機の話など、あんまり大声で強調すると情けない感じに聞こえるからねえ。 それにしても、同じ年齢、同じ土地での生活。思うことの違いの無さは一体何なんだというくらい……。
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