ものぐさ 徒然なるままに日々の断想を綴る『徒然草』ならぬ「ものぐさ」です。
内容は、文学・言葉・読書・ジャズ・金沢・教育・カメラ写真・弓道など。一週間に2回程度の更新ペースですが、休日に書いたものを日を散らしてアップしているので、オン・タイムではありません。以前の日記に行くには、左上の<前月>の文字をクリックして下さい。
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2005年11月25日 :: ゴミ箱買えないの? |
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日銀短観は、緩やかな回復傾向というのが、ここのところ続いているが、絶対に嘘だと思っている人がほとんどではないか。 昔、大本営、今、日銀。 日曜日に立ち寄った図書館でびっくりしたのは、そこの新刊雑誌閲覧コーナー。立てかけてある雑誌二十数冊が、今月号で、購読を停止する旨、告知してあった。全体の五分の一近い。「アサヒカメラ」は生き残ったが「日本カメラ」はアウトである。おそらく経費節減ということなのだろう。 この秋、何度も行った県立美術館でも、庭木が全然手入れされなくなっていることに気づいた。休憩コーナーから見える前栽が雑然としている。展示業務をケチるわけにはいかない。まず、そのあたりから切られたのである。 振り返って、我が校。先日、ゴミの分別の仕方が変更され、ゴミ箱が各部屋に必要になったのだが、それが買えない。一部ご不便があるが、おいおい揃えるというのが事務方からのアナウンスである。 ゴミ箱一つ買えないのか!と、先生方全員、情けない思いが湧く。 県立学校、今年度、前年度比三分の一のマイナスシーリングとかで、大変である。一度に予算が三分の二になるなんて、いくらなんでも頑固な話である。公教育にお金ケチって、企画の競争させて、本当に明るい日本の未来がくると思っているのだろうか。 民間は弱肉強食。いいアイデアで、うまくやったところが生き残る。そういった意味で厳しくはなっているが、繁盛しているところは繁盛している。ところが、お役所は、一律、大きな網をかけるだけだから、こういうことになる。その結果、心理的に不況感を煽っているようなことになって、えらく逆効果のように思うのだが……。 それにしても、昔は、人事院勧告があれば給料は上がるもの、制度の改定があれば、よくなる方向でのものと思いこんでいた。今は、変更イコール縮小・改悪の類である。その違和感を、職場のある五十歳代の女性がよく口にするのだが、彼女の気持ちはよく分かる。戦後民主主義教育の提出した明るい未来像を子供心に真正直に受け止めて、かつ高度成長経済の中で育ってきた世代である。それが、人生後半になって、こんな世の中になるなんて、あの説明は何だったの?という気分なのである。 私が、高校時代、世界恐慌を習って素朴に思ったことは、恐慌といっても、台風のように不可抗力のものでなし、物資自体がなくなったわけもなし、あくまで人間の所業である。最悪になる前に、全世界の叡智を結集して打開にむけ策を講じれば、何とかなるはずのものなのに、その時の人間たちは、いったい何をしてたんだろうというもの。今から考えると、高度成長まっただ中のノンポリ若者らしいお間抜けさ加減である。 現状はちょっと冷えたくらいの感じだが、この何十倍もひどいことになるのが「恐慌」なのだなと、今では、逆に、しっかり実感できてしまうのが、これはこれで、また悲しい。 人として、最後まで明るい世の中で生きていけるというのは、自分ではどうすることもできないだけに、当たり外れのようなものだが、そうあれかしと思わずにはいられない。
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この日記には教育についてのコメントが出てきます。時に辛口のことも多いのですが、これは、あくまでも個人的な感想であり、よりよい教育への提言でもあります。守秘義務や中傷にならないよう配慮しているつもりです。 もし、問題になりそうな部分がありましたら、メールにてお知らせください。
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