ものぐさ 徒然なるままに日々の断想を綴る『徒然草』ならぬ「ものぐさ」です。
内容は、文学・言葉・読書・ジャズ・金沢・教育・カメラ写真・弓道など。一週間に2回程度の更新ペースですが、休日に書いたものを日を散らしてアップしているので、オン・タイムではありません。以前の日記に行くには、左上の<前月>の文字をクリックして下さい。
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2006年05月06日 :: 元気な山中温泉 |
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どんどん外に出ようという最近の行動の必然的結果として、この日記は、いつの間にか、「お出かけ報告日記」になってしまっているような気がする……(汗)。 外から刺激を受けるので、事実は書けるのだが、主体的な部分で、思考が動いたり感情が動いたりしなければ、備忘録と変わらなくなる。それに、春の行楽に理屈をつけること自体、無粋である。「天気がよくて気持ちよかった!」で終わるのが本当かもしれない。ちょっと、ジレンマを抱えながら、何のことはない、今日もお出かけ日記である。 四日、山中温泉「山中漆器祭」に出かけた。県内だが、時間的には先日行った隣県福岡町より遠い。私としては、巡航距離を伸ばしたことになる。 塗り物の器は家に充分ある。実は、温泉商店街の、とある料理店に行くというのが主たる目的である。辿り着いたきっかけは忘れたが、商店街各店のブログが活発で、どんどん街のいいところを紹介していて、みんな自分の街が大好きなのが伝わってくる。そんなブログを楽しく見ているうちに行きたくなったのである。
時は良し。ちょうどイベントもやっているといった感じの訪問。 お目当ての中華料理屋さんは、店の様子がブログで見たままで(当たり前か)、初めて来た気がしなかった。厨房のあの人がご主人のお母さん、彼女もブログやっているよ。今給仕にきた人が奥さんだよと愚妻に解説できてしまう。知らない人なのに詳しいという、ネットならではの新しくも珍奇な人との係わり方である。
久しぶりの温泉散策。街全体が小綺麗になっていたのに驚いた。九州湯布院の成功に刺激されたのだろう。ゆげ街道と銘打って、商店街が和風の店構えに改築して、客をホテルから通りに出すことに成功している。 かつて、ここは加賀温泉郷中一番奥まったところにあり、不便ということで近代化が遅れた。でも、それが逆に幸いしたのだろう。関西の遊び所として、大ホテル主義と歓楽主義に走った片山津温泉と山代温泉は、街のイメージが低下して低迷している。その轍を踏まずに済んだ。それに、もともと山中漆器という産業があり、楽しくウインドウショッピングできる環境にある。一般店も上手く情報発信しているようで、お肉屋さんの人気コロッケに女性の長蛇の列が出来ている。 今の時代、女性客を取り込めたところが勝ちである。栄枯盛衰、四温泉郷のうち、一番地味だったところが、今、一番元気である。 後で老父にこの見聞を話したら、とっくに承知で、より詳しい分析を聞かされた。さすが鍼灸の免許持ち、温泉情報にはやけに詳しい。最近、ちょっと耄碌してきたが、急に頭脳明晰、立て板に水で、こっちが恐れ入りましたと降参した。
新緑の逆光をカメラで切り取りながら、あやとり橋、蟋蟀橋と、鶴仙峡の遊歩道を巡った後、帰路につく。
車は山懐の水田地帯を過ぎる。北陸は、天気がいいこの数日で、大方の田植えを終えた。窓に、キラキラ光る水田の水面が広がる。野良着の爺婆が畦で仕舞支度をしている。植えたての弱々しい苗が、春風にそよぎながら強く踏ん張っている……。豊葦原の瑞穂の国である。 (写真は上から、漆器祭りの出店、漆スプーン、総湯横の足湯、店前でのお神楽)
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お願い
この日記には教育についてのコメントが出てきます。時に辛口のことも多いのですが、これは、あくまでも個人的な感想であり、よりよい教育への提言でもあります。守秘義務や中傷にならないよう配慮しているつもりです。 もし、問題になりそうな部分がありましたら、メールにてお知らせください。
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(マイノートパソコンと今は無き時計 2005.6 リコー キャプリオGX8)
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