ものぐさ 徒然なるままに日々の断想を綴る『徒然草』ならぬ「ものぐさ」です。
内容は、文学・言葉・読書・ジャズ・金沢・教育・カメラ写真・弓道など。一週間に2回程度の更新ペースですが、休日に書いたものを日を散らしてアップしているので、オン・タイムではありません。以前の日記に行くには、左上の<前月>の文字をクリックして下さい。
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2006年08月11日 :: 五木寛之「新・風に吹かれて」(講談社)を読む |
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入院中に「週刊現代」で連載していることを知ったエッセイの単行本が出ていたので、新刊平置きで購入する。以前読んだ犀星の校歌の話はまだ載っていなかった。あれは続刊に載るのだろう。 彼の出世作、金沢から発信した名エッセイ「風に吹かれて」の新シリーズ。イラスト・題字は「深夜草紙」などで古いコンビの村上豊画伯。 何もかも昔と同じ装いだが、果たして中身はどうかという気分で繙く。 以前読んだ『みみずくの夜メール』(朝日新聞社)より文章がしっかりしている。各編、玉石混淆の感は否めないが、ちょっといいものも多い。 御年七十歳すぎの方の文章として読むと、その若さに驚く。貶言ではない。老死に対する感慨など年相応の話題もあるが、車の蘊蓄、元マスコミ人間として現代の撮影技術との比較など、扱う話題自体が若いのである。戦前で言えば、老作家と言われるような年齢、思いつく文豪の七十歳すぎの随筆と較べると瞭然の感がある。結構、年下の中年男性が読んでも、隔て感がない。自分たちが日常囲まれている文明の中で息をしてきた人、その先輩格といったスタンスで我々は受け取ることができる。そこがこの人の個性である。ダンディな、まだまだ現役バリバリで感心することしきりのマスコミ会社の大先輩といったあたり。 週刊誌連載なので、ターゲットはビジネスマン。もちろん、そのあたりは意識的な仮構でもある。 腰帯に、一泊二日、金沢文藝館で氏の講演を聴く「金沢文藝の旅」プレゼントとある。私は応募すべきか迷った。 全員、金沢人を当選させたら、安上がりますね。企画担当者さん。
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