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ものぐさ 徒然なるままに日々の断想を綴る『徒然草』ならぬ「ものぐさ」です。

 内容は、文学・言葉・読書・ジャズ・金沢・教育・カメラ写真・弓道など。一週間に2回程度の更新ペースですが、休日に書いたものを日を散らしてアップしているので、オン・タイムではありません。以前の日記に行くには、左上の<前月>の文字をクリックして下さい。

 

・XP終了に伴い、この日誌の更新ができなくなりました。この日誌の部分は、別のブログに移動します。アドレスは下記です。

 

エキサイトブログ 「金沢日和下駄〜ものぐさ〜」
           
http://hiyorigeta.exblog.jp/

  2006年08月19日 ::  なにが将来につながるかわからない

 カメラマニアはレンズマウントに縛られる。一度、一眼レフボディを買ったら、以後もその会社の製品を買い続ける公算が強い。
 カメラ会社と顧客とは、そうした長いお付き合いの歴史があり、父から譲り受けて何十年来の御贔屓という話もざらである。これまで、カメラ専門会社の多くが、古いボディをイヤと言わずに修理してくれて、お客は、それに応えて、新しいレンズを買い足してくれる。電気製品売りっぱなしではない、先祖伝来の宝刀みたいなことが、カメラという工業製品では起こる。「カメラは文化だ」と言われるのはそのためである。
 私は、銀塩時代からペンタックスだった。最初は深い考えなどない。安売りしていたから買っただけのことである。後で、自分は大企業のでなくてよかった、判官贔屓、スバル乗りの私にはうってつけの企業だと理屈をつけて、進んで仲間内で言うところのペンタ党員になった。
 この会社、誰でも知っている一眼レフの老舗なのだが、キャノ・ニコ(キャノン、ニコン)の圧倒的体力差に負けて、尻つぼみ状態になっていた。海外の投資関係の大株主からは、デジタルは利益率が低いという理由で撤退を要求される始末。もちろん、そんなことしたら、即、潰れるだけである。
 キャノンはレンズ内駆動モーターでオートフォーカスの早さを誇り、短期間でシェアを急速に拡大した。その伝で、手ぶれ補正機構もレンズのほうにつけた。レンズに何にも付かないペンタに動きはなく、ペンタ党員は淋しかった。完全に遅れている感が漂った。
 それが、最近、ちょっと風向きが変わった。ボディはもともと小型軽量の伝統がある。そのボディに手ブレ防止機構をつけた機種(K100D)を出したのである。いちいちレンズにモーターや手ブレ機構を載せる会社は、レンズが重くてかさばり、値段も高い。それに対して、レンズに何もないペンタは、超薄型パンケーキタイプのレンズを揃えて、スナップ派を羨ましがらせる作戦に出た。他社の一眼レフ持っている人も、カメラファンだったら気になること必定の、厚みのない軽くて明るい単焦点レンズ群。
 AF全盛時代になっても頑なにマウントを変えなかった融通のなさも幸いした。Kマウント全種ばかりでなく、安価なアダプターを装着すると、M42規格の古いねじ込み式レンズもすべて装着でき、すべて手ブレ防止の恩恵がつく。オールドレンズで遊べるぞとマニアックな連中は大喜びである。
 また、企業体力がない分、同じボディを熟成しながら製品を新しくしているので、操作上の欠点が少なく、初心者にも優しい。今までは、カメラ買うならキャノンかニコンが一番と、心引き裂かれつつ、人に購入のアドバイスしていたが、今はちょっと違う。「ペンタもいいよ。」
  なんだか、以前、この会社の駄目な点だと思っていたことが、裏返って、いつの間にか美点になっているのが面白い。
 これを、お散歩カメラとして特化することで、メジャーとの競合を避け、ニッチとして生き残る場所を見つけたと解説すると身も蓋もないが、方向性が素人目にもはっきりわかり、俄に力強さが出てきた。
 これで、元気を回復するのではないかと、今まで鬱屈していたペンタファンのネット掲示板の住人たちは、顔文字でバンザイをしている。
 それにしても、なにが延命の綱になるか判らない。
 「災い転じて福となす」
 「禍福はあざなえる縄の如し」
 「人間万事塞翁が馬」
 「人生、楽ありゃ苦もあるさ」(水戸黄門)。
 あれ、ちょっと違うか。

 

(画像は、手ブレ防止機構の説明図 PENTAX「美写華写ブログ」より転載)

 
 

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 この日記には教育についてのコメントが出てきます。時に辛口のことも多いのですが、これは、あくまでも個人的な感想であり、よりよい教育への提言でもあります。守秘義務や中傷にならないよう配慮しているつもりです。 もし、問題になりそうな部分がありましたら、メールにてお知らせください。

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