ものぐさ 徒然なるままに日々の断想を綴る『徒然草』ならぬ「ものぐさ」です。
内容は、文学・言葉・読書・ジャズ・金沢・教育・カメラ写真・弓道など。一週間に2回程度の更新ペースですが、休日に書いたものを日を散らしてアップしているので、オン・タイムではありません。以前の日記に行くには、左上の<前月>の文字をクリックして下さい。
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大学時代をすごした目黒のボロアパートには、友人から貸与されていた映りの悪い小画面のテレビがあるだけ。崖の下の家で、本体についているロッドアンテナだけだったので、仕方がなかったのです。生活の中心はラジオでした。家にいるときは、ほとんどラジオはつけっぱなしで、特に、AMはTBSラジオ、FMはFM東京を聞いていました。夜、ちょっと勉強していると、12時がすぎ、例の、城達也の名調子で流れてくる「ジェットストリーム」がはじまります。あまりに有名なスクリプトで、一部は今でも暗誦できる。「夜の静寂(しじま)の何と饒舌なことでしょう」というところが、特にお気に入り。なんて素敵な「詩」でしょう。あれはいったい誰の作品なのでしょうか? 高校時代、地元の放送局に民放FMがなく、金沢ではやっていなかったので、東京に住むようになって、「ジェットストリーム」を聞いているということが、「ああ、今、東京暮らししているんだ」という実感になっていました。ぼろいアパートの一室、深夜、ボリュームを落として、「ミスターロンリー」のストリングスを聞きながら、寝る用意をし始めている若い頃の自分が、まるで映画を見るように、はっきり思い出します。自分の姿を少し高い俯瞰した位置からカメラが追っている、そんな感じの映像です。自分を客観的に映像化できるというのは、自分の本当の意味での記憶とは違う訳ですから、頭の中で再構成され仮構された映像ということがいえるかもしれませんが……。私以外にも、「ミスターロンリー」を聞くと、自然にこの番組を思い出す人はかなり多いのでないでしょうか。城さんが亡くなって、一時、なくなっていましたが、何年か前、俳優の伊武雅刀のDJで復活しました。ちょっとごつい声で、その辺は違和感があります。ですが、あのナレーションはそのまま。久しぶりにラジオをあわせていて、このナレーションが聞こえてきて、無性に懐かしかったことを覚えています。 今でも、習い性か、あのナレーションが聞こえてくると、「あ、もう寝なきゃ」と思ってしまうのが我ながらおかしい。「パブロフの条件反射」そのもの。
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(マイノートパソコンと今は無き時計 2005.6 リコー キャプリオGX8)
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