ものぐさ 徒然なるままに日々の断想を綴る『徒然草』ならぬ「ものぐさ」です。
内容は、文学・言葉・読書・ジャズ・金沢・教育・カメラ写真・弓道など。一週間に2回程度の更新ペースですが、休日に書いたものを日を散らしてアップしているので、オン・タイムではありません。以前の日記に行くには、左上の<前月>の文字をクリックして下さい。
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仕事の合間、K市民病院内科の診察を受けに行く。中央待合室にあった図書コーナーから一冊の句集を抜いて、科別の待合室に行き、そこでぱらぱらと読んだ。句集にしたのは、呼ばれて書を措くことが惜しくないからである。 「忘れ路」石沢淳子著(ながらみ書房 1993.2)。栃木県那須郡小川町の人。 四十歳を過ぎて体を悪くされ、俳句を作り始めて二年目での出版という。俳句の世界の特有の言い回しや、これまでの秀句の「季語」のイメージをうまく絡めて作句してある。誠に正攻法の句々である。もともと知的レベルの高い方なのだろうと推察された。意外に病気自体をテーマにした作は少ない。 気に入った一句。「蓬摘む媼童女の顔をして」一瞬を捉えた観察力が鋭い。ステキな句である。 平成四年の「あとがき」がある。四十八歳とあるので、今年は六十一歳になられるはず。ご健在だろうか。見ず知らずの方だが、この本を選ばなかったら、この方のイメージ世界には触れ得なかった訳で、こうした形のふれあいは本ならではだ。それも、私が今出会ったのは、老年を迎えつつある石沢さんではない、十三年前の石沢さんなのである。 意外にさっさと呼ばれて、さっさと診察も終わってしまった。まだ、半分も読んでいない。本には「金沢市図書館リサイクル図書」とシールが貼ってある。配架が時々変わるのだろう。次回の診察は二ヶ月後。続きが読めるか分からないが、そのまま書棚に戻して病院を後にした。それも縁である。
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