ものぐさ 徒然なるままに日々の断想を綴る『徒然草』ならぬ「ものぐさ」です。
内容は、文学・言葉・読書・ジャズ・金沢・教育・カメラ写真・弓道など。一週間に2回程度の更新ペースですが、休日に書いたものを日を散らしてアップしているので、オン・タイムではありません。以前の日記に行くには、左上の<前月>の文字をクリックして下さい。
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年度替わりは宴会が多い。この頃は、多少間引きながらも出席する。 同業の会は由緒正しい老舗料亭で。立派な床の間に控えの間まである和室に陣取り、仲居さんの精進料理の説明を聞く。皆恭しく拝聴し、謹んでいただく。アルコールはすすまない。 途中、そういえば、谷崎潤一郎に『陰影礼讃』という名著があるけれど、こういうしつらえの場所で、行灯一つ、薄ぼんやりした灯りのことをいうのだろうねえという話になり、それではと、電気を消してもらい、その雰囲気を味わった。さすがご商売仲間、誰もあほくさいなどとは言わない。皆同じ発想、勉強熱心である。 思った以上に暗い。ちょうど漆黒の器にお汁粉仕立ての餡ものを戴いている最中だったので、もう手許はまっくらけ、何にも見えない。風流だけど、これでは実用性皆無だね、でも、ちょっと間が悪かったと結構笑った。 帰りには江戸の間やお庭の見学もさせてもらい、生粋の日本情緒を堪能して、皆、有り難い気持ちになって店の外に出た。 さて、最後の私が出ようとすると、仲居さんから急に呼び止められた。 「あのう、お代を戴いていないのですが……。」 「えっ。!?」 いわく言い難い和の心になり切って、会計さんが金払いという俗な役目をさっぱりお忘れになったのだった。 最後の最後に大爆笑。危ない危ない、正々堂々の無銭飲食確信犯グループになるところだった。この宴会、これで絶対忘れられない会になった。
二週間後、ほぼ同じメンバーでまた飲む会があった。今度は繁華街裏通り、一階に小上がりがある居酒屋の二階。今度は一遽にドンチャン路線となる。結構へべれけ。 同じ顔ぶれなのにこんなに違う。人で変わるのは当たり前だが、場所がらが雰囲気を決めるということを改めて実感したことであった。 酒の席って、言わずもがなのことだけど、なんやかやと面白い。
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