ものぐさ 徒然なるままに日々の断想を綴る『徒然草』ならぬ「ものぐさ」です。
内容は、文学・言葉・読書・ジャズ・金沢・教育・カメラ写真・弓道など。一週間に2回程度の更新ペースですが、休日に書いたものを日を散らしてアップしているので、オン・タイムではありません。以前の日記に行くには、左上の<前月>の文字をクリックして下さい。
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郷土の偉人高峰譲吉の一生を映画化した「さくら さくら」を、職場のDVD上映会で観た。夏木陽介、松方弘樹、萩尾みどりなど中央の有名俳優を使ってはいるが、映画自体は地元の新聞社の資本で作られている。県下各教育機関に、これを観るよう要請が来たと聞いている。 冒頭を見損ね、途中、譲吉が万博に行った頃から観た。偉人の伝記映画としては長尺。ただ、よく出来ていて飽きるということはなかった。基本的に真面目な研究者生活の人なので、人間的な魅力を発散させている訳ではない。人物が人物だけに、楽しい作品になるのか最初から危惧していたが、金沢の母をはじめとして周囲の人たちが魅力的に描けていて、主人公の堅苦しさを十分解消させている。 途中、ナレーションで話をさっと進めたり、死ぬ場面がなく墓を撮してナレーションで解説して終わったりと、「伝記映画」然とした部分も仄見えて、そのあたりはちょっと中途半端に感じた。充分、ナレーション不要の作り方が出来たはずである。 とはいっても、地元ゆかりの偉人ということは知っていても、人生まで知っている人は少ない。この映画で概略を知ることが出来たという「伝記」としての功績は大きく、ためになった。 明治の殖産の意欲の中、研究と実業との狭間で苦労しながら、ほとんどを外国で過ごした日本の偉人。戦争で揺れる日本と米国の国際関係の中、苦悩しながらも、日本の発展を願い、両国の橋渡しをしようとする彼の辛い立場もうまく描かれていた。もっとこのテーマで深めていってもよかったかもしれないとは思ったが、一生を過不足無く紹介する伝記というスタンスから離れられない以上、これが精一杯だったと思う。
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