ものぐさ 徒然なるままに日々の断想を綴る『徒然草』ならぬ「ものぐさ」です。
内容は、文学・言葉・読書・ジャズ・金沢・教育・カメラ写真・弓道など。一週間に2回程度の更新ペースですが、休日に書いたものを日を散らしてアップしているので、オン・タイムではありません。以前の日記に行くには、左上の<前月>の文字をクリックして下さい。
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六月、富山に所用で行った折り、県西部の大型ショッピングモールに立ち寄った。全国大手レコード店が入っているのが目当て。平日にもかかわらず、多くの人が買い物に来ていた。同系列のショッピングセンターは石川県にもあるが、平日でこれだけ人を集めているかといえば疑問。 富山は工業の県、道を走っていると有名メーカーの大きな工場をよく見かける。生産が動いていて、経済が回っている印象を持った。 振り返って我が石川県。主要産業は「伝統工芸品」。不要不急で、不況をもろに受けて苦しんでいる。倒産や失業率なども厳しいものがある。 久しぶりに転身赴任で金沢に来られた方が、町並みの変化に驚いていた。地域の商店街の空洞化がひどいという。 確かに、人通りが多く賑わっているのは、最近のトレンドである駅周辺や近江町市場のある武蔵が辻界隈くらい。五月の記事にも書いたが、片町界隈も昼の賑わいに欠けている。例えば、片町バス停前、旧大和デパートだったビル「ラブロ」で、テナントが入っているのは二階くらいまで。残りは幽霊ビルのような歯抜け具合になっている。片町大通りもかつては高級店が連なっていたが、今はファーストフード店レベルの店が軒を連ねる。 繁華街でさえ、そうした有様。中心部をはずした一般市街地の地盤沈下はもっとひどい。地域の商店街が崩壊してしまったところも目立ち、単なる車の通過道路になってしまっている。 久しぶりの人がはっきり感じた金沢の変化。彼は再び住んだ地で見知った店が多く閉店していたのを残念がっていた。 結局、ここ石川県が頼りにするのは、現状「観光」がらみしかない。広坂の旧県庁周辺はビルを取り払い、広々とさせてお城を強調している。昔埋めてテニスコートにしたところも、最近またお堀に戻した。夜は石垣のライトアップ。街の中心部が広々ゆったりとしていて、観光客にいい町だなあと思わせる作戦を現在鋭意推進中といったところである。 もっとも、その観光で潤っているのが地元資本とは限らない。いかにも昔からありそうな店で実は他県資本というところも結構ある。 工業に弱い石川県の生き残り。よい悪いではなく、否応なしの流れになっている訳だが、観光観光した町はいずれ旅行者に飽きられて凋落する。 昔に比べて本当に小綺麗になったお客さん訪問地区と、生活の臭いをなくして活気のない住民居住地区。変わりゆく金沢の町並を見るにつけ、観光と生活がうまく混ざり合ったバランスのいい発展をしてほしいと願うばかり。
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