ものぐさ 徒然なるままに日々の断想を綴る『徒然草』ならぬ「ものぐさ」です。
内容は、文学・言葉・読書・ジャズ・金沢・教育・カメラ写真・弓道など。一週間に2回程度の更新ペースですが、休日に書いたものを日を散らしてアップしているので、オン・タイムではありません。以前の日記に行くには、左上の<前月>の文字をクリックして下さい。
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今夏は愚妻との休みがうまく合わず、一泊のみの行楽となった。妙高池の平の定宿をとったので、国道十八号線ラインで行き先を考える。 一日目、天候が思わしくないので、急遽、山の散策を翌日まわしにし、「道の駅あらい」でナビ検索をし直し、長野善光寺行きに変更。ところが、ナビはかなり手前の信濃ICで下道に下り、あとは山道らしき県道を行けとの指示。どうなんだろうと不安なままそのコースをとったが、実にうまく寺の裏の駐車場にアプローチできて、大正解であった。下手に長野ICまで行くと長野市街を通らなくてはならず、倍近くかかったかもしれない。変な案内もよくするので、毎回、ナビの言うことを聞くか聞かぬか、一か八かの博打となる。 善光寺は二十数年ぶり三回目。裏から入ったので、本殿の奥行きの深いことに今回初めて気づいた。間口も大きいが、この大きさは奥行きに由来する。行楽シーズンとて大変な人出。堂内では、今年来日したダライラマの曼陀羅の展示が目を引く。真っ暗な戒壇巡りもしなければならぬ。 参拝の後、門前通りを下り、途中で本堂に引き返すかたちで巡る。土産物も物色、これも定番の七味唐辛子屋さんでお買い物。 今回、本堂左奥の史料館も見学した。ぐっと人が少なくなる。高村光雲の像などの展示がある。古い絵馬を観ていた若い女の子が、あまりにも日本文化を知らない頓珍漢な話をしているのが聞こえてきて、夫婦そろって微苦笑する。こんな地味なところを見学に来るだけでも立派な若者たちなんだけど、日本、大丈夫だろうかね。 後、お隣の信濃美術館で美術展(後述)を二つ観て、妙高へ戻る。 夜、「池の平森の音楽祭2010」を楽しむ。そんな大仰しいものではなく、池の平の広場で宿泊客が集まって楽しむミニ音楽会。 七、八年前に一度聞いたことがあり、今回が二度目。三日間のうち、この夜は室内楽のプログラム。若いメンバーが中心で、組み合わせを替えながら色々な時代の曲を聴かせた。こんなクラシックの室内楽を生演奏で聴くのも久しぶりである。間近で聴くので、音数が少なくても大きく響いて、生楽器の迫力を味わう。彼らはおそらく音楽科の大学生たちで、そこに先生が混じる編成。それに他のグループがいくつか出ているのだろう。同じ宿のお客はこのコンサートの出演者であった。 ハイドン、ブラームスはいかにもクラシックらしい音の動きで、メロディを聴かせる曲の作りだが、時代が下るにつれて伝統的形式が崩れていく様子が判った。特にラベルの「バイオリンとチェロのためのソナタ」は、えらくパーカッシブで驚く。指弾きも多用され、二者対決的であった。私的にはジャズに近しく感じられ、こんな方が面白かった。演奏も先生の演奏(花崎淳生・花崎薫)で、今夜の白眉。終了後、林間の暗闇の中をぷらぷらと定宿に戻った。
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