ものぐさ 徒然なるままに日々の断想を綴る『徒然草』ならぬ「ものぐさ」です。
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2010年08月19日 :: ハイブリッド生活 |
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暑さが続き、バテ気味ながらバテバテという訳でもなく、でも、午後になると眠くなり、能率の悪い動きをしている。ここのところしていることは、後期夏期補習の問題集読解。 ニュートンは当時科学者と呼ばれなかったという評論では、彼の研究には「神が創造されたものの解明」という側面があるのだという本文の趣旨の補強説明と、ちょっと今から考えると変なこともやっているよと脱線しようと調べてみる。 夏目漱石「思い出す事など」では、「三十分の死」についての簡単なプリント作り。 島崎藤村の小説では、「狂」や「死」と近しい彼の厳しい人生を強調した略歴プリントを作った。 今日は、日本文化の雑種性について書かれた今村仁司の文章。踏まえている加藤周一の雑種文化論(1955年)を紹介すべく調べ、続けて丸山真男の「雑居」性についての言及(1961年)も読んで予習。これは加藤が日本は「雑種」と言ったことを、認めつつ、雑種ではなく、交わらない「雑居」となっている点が問題だと指摘している文章である。次の年の加藤俊秀の「雑種文化礼賛」は、それらの平易版というべきもので、今やっている今村の問題文(1998年)の部分は、まったくそれらを踏まえてのなぞりであった。そんな流れが見えてくる。 毎日毎日しっかり勉強しているようでもあり、学問の入り口をウロウロしているだけで、「ハイ、一丁上がり、次!」の予習になっているだけのようでもあり、なんだか微妙ではある。ただ、夏期補習なので、いつもより丁寧に下調べしている点がちょっとこちらに「勉強」感を生んでいるといったところ。まあ、でも、今日はニュートン、今日は藤村と、まさに「雑居性」の毎日であるには違いない……。 さて、その下調べ中、「雑種」ということばのルビに、「ハイブリッド」と書いてあった。慌てて「hybrid」を英和辞書で繰ると、たしかに「雑種」と書いてある。他に「混血児、交配種、混成物」などの訳がある。ということは、今売れ筋の半エンジン半モーターのトヨタ・プリウスは、つまり「雑種カー」といっている訳で、ちょっと面白かった。 ということで、今日、レギュラーコーヒーの粉がなくなってアイスコーヒーの粉を混ぜて誤魔化したコーヒーを作ったので、人に、「今回は、ハイブリッド・コーヒーです。」と説明した。言い方だけは実にかっこいい。 というような毎日。
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