ものぐさ 徒然なるままに日々の断想を綴る『徒然草』ならぬ「ものぐさ」です。
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2005年02月04日 :: 日本語クイズと電子辞書 「三度のメシより漢字が好き」(笠間鏡代他著) |
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日本語クイズの結果を生徒に話して、「ところで、土曜日、これとほとんど同じテレビ番組やってたよね」と振ったが、全然反応なし。「観た人は」と手を挙げさせたら、ほとんどいなかった。あるクラスは0名。一体、土曜日のゴールデンタイム、彼らは何をしているのだろう。あまりにいなさすぎる。国語クイズ番組なんて興味なしと他のチャンネルを観ていたということも考えられるけど、おそらく、テレビ自体をそんなに一生懸命観ているわけではないと思う。彼らの小さい頃から、テレビは低俗に堕しており、ある程度の知的レベルのある子は、テレビ自体、あまり観ない生活が身についているところがある。 結局、自分の部屋にいるのではないかという結論に我が夫婦はなったのだが、では自分の部屋で何をしているのだろうかはよく分からない。ゲーム?いやいや知的にレベルの高い我が勤務校の生徒はそんなにはまっている子はいない。 でも、自室にこもっているくらいなら、あの番組、親御さんと当たったとか言いながら家族団らんで観ていた方が絶対楽しいしコミュニケーションになる。テレビを観ていないことは、良い傾向とは一概に言えないのが今の時代のようである。 例の日本語クイズの本は、市立図書館に返却しなければならないため、生徒に勧める学校図書館のいい本はないかと探したところ、今年度の新刊で「三度のメシより漢字が好き」(笠間友季恵・笠間鏡代)(東京経済刊)というのがあった。そこで借り受け、パラパラ読んだ。TV番組「TVチャンピオン」で、親子漢字王に二度なった母娘の話で、番組の出題や、家での漢字勉強の様子を綴ったもの。デカ字の一般向け。 これを読むと、この親子は冷蔵庫の中身にまで全部漢字で書いた紙を貼ったという。確かに菠薐草などは読めるけど、書けないだろうな、特にここに取り上げられていた漢検1級の四字熟語問題などは、正直、お手上げのものが多い。何の練習もしなければ、高校国語教員でも1級は絶対に落ちそうだ。小学生で、こんな漢字の読み書きができるとは驚きである。例えば、「臥龍鳳雛」。どんな意味だ?? 「画竜点睛」くらいなら知っているけど。 驚いたことに、彼女は電子辞書を大活用している。ただ、引きっぱなしではなくて、その漢字の実体のものを絵に描いて大きな単語カードにしたりして覚えている。つまり、実物と漢字を繋げる努力がすごいのだ。絵もパソコンのお絵かきソフト。これで作業は楽しいものになる。実際の漢字と電子辞書のJIS規格との問題も彼女はちゃんと認識していて、このまま順調にいけば、学者さんになっても不思議でないくらいだ。 わかるには、電子辞書自体がダメなのではなく、引きっぱなしにしない工夫が必要ということ。それができれば「○○と○○は使いよう」ということだろう。それに、その人の適正というものある。引いた途端から忘れていくタイプの人は、何十回引いてもそのことを気づきもしない。そんな人は考えた方がいいかも。 漢字が専門でもないし、今後熱心にやっていこうという気もあまりないのだが、電子辞書とインターネット検索については、広がっていく楽しさがあって、「調べている」という苦痛もあまりないので、この態度だけはなくさないようにと思っている。「まあ、どうでもいいわ。」と思い始めたら、人生終わり、いっきょに虚無の淵に落ち込んでしまう。何だが老骨鞭打つ的結論。
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