ものぐさ 徒然なるままに日々の断想を綴る『徒然草』ならぬ「ものぐさ」です。
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2007年05月04日 :: 地元民の地元観光 |
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だらだらと午前を過ごしていたら、昼のニュースで、浅野川の鯉流しを報じていた。一度写真におさめたいと思っていたので、思い立ったが吉日とばかりバスに乗る。最近、我々夫婦はちょっとした「浅野川詣」である。 川の流れのあるところに鯉のぼりを泳がせてあり、梅の橋には吹き流しが川面まで簾のように吊されてある。色が原色なので、緑と茶の地味な色が中心の風景の中で目に飛び込むように映る。その強烈な色彩の筋が風や水で揺らめいていて、美しい。 鯉のぼりは、魚が空にたなびくという発想が楽しいので、水に泳がせたら「当たり前じゃん。」と、若者風に突っ込みを入れようと思えば入れられるが、ここは友禅流しの本場である。端午の節句と絡めた、この川らしい実に自然でいい企画である。 悠然と鯉が泳ぐというには、ちょっと水量が足りなかったが、岸にはテントも並び賑わいをみせている。春の陽気に水面を眺めるだけでゆっくりとした気分になるものだ。大勢繰り出し思い思いに岸辺で春の陽を楽しんでいる。ただ、我々夫婦は、いい写真を撮ろうという俗な欲があって、せっせと構図を考えたりしているものだから、そうした「ゆったり感」が全然なかった。まあ、御愛嬌。今回のような川の風景では、広角が苦手なデジ一眼より、ワイドコンバージョンレンズをつけたコンパクトデジカメの方がいい絵を撮れるねえというのが、その時の結論。 そんな写欲横溢で、二人は隣の東の郭に移動、和を激写(?)した。カシャン、カシャン。見た目、夫婦でカメラをブラさげた観光客そのもの。 GWで混雑する郭のメイン通り。あれだけお店が並んでいても、どうも、中に入って食べたり、品物を選ぼうという気がおきなかった。通りだけ巡って、帰りに、お洒落な店構えではないけれど美味しい手打ちお蕎麦屋さんでぐっと遅いお昼をとったり、観光ルートから外れている老舗の本店の方でお総菜用の車麩を買ったりした。 なぜ、そうしたか。今思うに、やはり、自分が観光客になるのが嫌だったのだろう。「和」をパッケージして高く売る。地元民がそれに付き合う必要はない、そんな気持ちだったのではないか。 今日のお出かけは、「観光地を県外客気分で観光した地元民」といったところだが、写真を撮る時は、もう充分にエトランゼ気分で、買い物する時は、急に地元民意識に戻ってと、後から考えると、なかなかに揺れ動く心の交錯があったようなのであった。
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