ものぐさ 徒然なるままに日々の断想を綴る『徒然草』ならぬ「ものぐさ」です。
内容は、文学・言葉・読書・ジャズ・金沢・教育・カメラ写真・弓道など。一週間に2回程度の更新ペースですが、休日に書いたものを日を散らしてアップしているので、オン・タイムではありません。以前の日記に行くには、左上の<前月>の文字をクリックして下さい。
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昨日は、県総体弓道競技3日目。団体戦が終了した。毎年のことだが疲れ果てて、帰宅。今年は、男子団体予選落ち、女子24校中7位の成績であった。 男子は、この一年、練習の実力を出し切れずに敗退するパターンが続いていて、そのトラウマから、この最後の大会で脱却してほしかったのだが、抜け出せなかった。練習であんなにいい射をしているのに、大会では、別人のように浮つく。 女子は、その点、伝統的に本番に強い。今回は、不安だった2番3番4番がいい仕事をしてくれた。いつも安定しているマエ(1番)とオチ(5番)に当たらない回があって、それが残念だったが、でも実力はほぼ出し切った。 「男は度胸、女は愛嬌」の時代ではないのである。 大会は、準決勝の上位4校で、新たに総当たり戦(決勝リーグ戦)をするので、4位にさえ入れば、優勝のチャンスが再び巡ってくる。準決勝では、大抵、強豪が上位3校を占める。だから、4位に潜り込むのが、我々のようなごく普通レベルの学校の大目標である。今回も、最後に、3年をねぎらい、下級生が、先輩の果たせなかった夢の実現に邁進するよう訓話した。この話、毎年している大事な「意欲づけ」である。 平成11年、あと1本入れておけば、優勝、インターハイに行けたのに、それが足りず涙を飲んだ経験がある。その涙を見ていた次の代が頑張って、翌年、優勝。念願の全国大会出場を果たした。本当に劇的な展開だった。 生まれてこの方、スポーツなんぞやったことがない文弱の徒の私が、縁あって運動部の顧問となり、生徒の努力のお陰で、インターハイに行く。勿論、私は副顧問で、果たした役割はたいしたことないのだが、そんな自分がインターハイに行っている。それだけでも感激ものであった。我が教員人生のハイライトの一つとして、今でも大切な思い出である。 そもそも、どれだけ一所懸命にやっていても、インターハイは、各スポーツ県一校しか出場できない。強豪校ひしめく中、県一位になることさえ、遠い世界の話だと思っていた。 弓道は、いらぬ筋肉の力み一つで当たらない。最後は精神力がものをいうスポーツである。射場の後ろから見ていて、適度な緊張感があるのか、緊張しすぎて自分を見失っているのか、立ち上ってくるオーラのようなものがあって、手に取るようにわかる。一回終わるごとに反省会。よいテンションが4本とも持続できた場合は、まず褒める。その上で技術論である。持続できなかった時は、まず、それを指摘するところから。やっている本人たちは、チームとしてどんな雰囲気だったかまで客観的に分からないからである。
男女の大きな違いは、男子が、こちらの助言が納得できるものであれば、「わかったか。」「ハイ。」で用が済むのに、女子は、感情が乱高下し、ある時は、顧問に食ってかかる子にじっくりと説明してやったり、ある時は、当たらずにみんなの迷惑だから選手交代してくれと落ち込むのを、なだめて落ち着かせたり。気持ちを一つにもっていくのに、大変な苦労をすることだ。 その割に、心の弱さが出る男子と、本番でまとまる女子。 これって、部だけの話でなく、男と女の本質的違いのミニチュア版を毎回体験させられているようなものかもしれない。 それを毎回やっている我々は、もしかしたら、女性扱いの大ベテランかもしれないとチラリと思う。 でも、それにしては、唐変木、いや朴念仁の集まりだ、男の教員って。
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