ものぐさ 徒然なるままに日々の断想を綴る『徒然草』ならぬ「ものぐさ」です。
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昨夜、地元のアマチュアオーケストラ、金沢交響楽団「第40回定期演奏会」を、市観光会館に夫婦ともども聴きに出かけた。 ホルン奏者のMさんは、私の研究会仲間。愚妻の高校の同級生でもある。その誼(よしみ)で、毎回、チケットを頂き、欠かさず聴きに行っていた。もう十五年以上前からの、定例で、いつも楽しみにしていた。アマチュアの演奏聞いても……と思われるかもしれないが、とんでもない。この楽団の演奏で、初めて生で聞いた曲が結構あって、貴重な体験になっている。そのたびに、CDでは分からなかった発見がたくさんある。 音だけで聞いているのと、目の前で、生の楽器を演奏しているのを観るのとでは、情報量が全然違う。 例えば、テクニック的に難しい部分では、音がヨレたり、かつては、奏者によって、一部の音を飛ばして演奏したりしていた。それを見て、その箇所が演奏上の難所だということを知る。うまいと絶対そんなこと分からない。 あるいは、弦がヴァイオリンの高音から下降してコントラバスに流れ込むところ。初期のステレオさながらに、左から右へ音が流れていくことに、作曲者のオーディオ的センスを感じたり、その音の移動が、奏者の腕の運動の移動という具体的な動作として、目に入ってくるのもCDでは実感出来ないこと。 そりゃあ、プロよりはうまくはないけれど、音楽の感動は、うまさとは別のところにある。このオーケストラで、私は何度もそう思った。 去年は、腰痛でパスしたのだが、先々週のオーケストラアンサンブル金沢もなんとかなった。会場の椅子によって、腰の負担感の軽重が違うようなので、このホールの椅子のお試し体験も兼ねている。 ところで、会場までどうして行くか、私の場合、問題となる。昔なら、スクーターでサッと乗りつけていたのだが……。我が家からはバスの便が悪く、タクシーは贅沢だし、近くに安くて便利な駐車場とてない。そこで、夫婦で話し合って、時間をかけてでも歩いていくことにする。結果、ちょっと、遅刻した。 今回のプログラムは、モーツアルト交響曲第40番、ドボルザーク交響曲第9番「新世界」の定番二曲。でも、腰で気が散りがちな私には、小難しい初耳曲よりも助かる選曲だった。 Mさんの演奏姿を目で追いながら思う。私は聴くばかりだが、実際に演奏する人は、楽譜がしっかり読める訳だから、作曲者の意図が、何倍も実感として理解できているだろう。それに、自己表現の場をはっきりと持っている。なんとも羨ましい限り。 魅力的なメロディの宝庫のような二曲に、アンコール「ユーモレスク」の愛らしさを加え、楽しい気分で帰宅の途につく。帰りも、ゆっくり時間をかけて。 そういえば、十五年間、チケットを送ってもらいっぱなしだね。と、道々、愚妻と話しをする。お礼にお蕎麦でも贈ろうよ。十五年間の感謝を込めてとかなんとか書いて。で、文末はこう締めくくろう。 「ただし、次回の感謝の贈り物は、十五年後です。」 これで、Mさんも変な気遣いしなくて済む。
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