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ものぐさ 徒然なるままに日々の断想を綴る『徒然草』ならぬ「ものぐさ」です。

 内容は、文学・言葉・読書・ジャズ・金沢・教育・カメラ写真・弓道など。一週間に2回程度の更新ペースですが、休日に書いたものを日を散らしてアップしているので、オン・タイムではありません。以前の日記に行くには、左上の<前月>の文字をクリックして下さい。

 

・XP終了に伴い、この日誌の更新ができなくなりました。この日誌の部分は、別のブログに移動します。アドレスは下記です。

 

エキサイトブログ 「金沢日和下駄〜ものぐさ〜」
           
http://hiyorigeta.exblog.jp/

 2006年01月16日
   私にとってのムソルグスキー「展覧会の絵」

 毎週楽しみにしている日曜の音楽番組「題名のない音楽会」(テレビ朝日系)。クラシック以外のジャンルを小馬鹿にする言動がチラチラ出ていた故黛敏郎(作曲)より、今の羽田健太郎(p)の司会のほうが、バラエティ豊かで好きである。
 先日、短いながら、ムソルグスキー「展覧会の絵」をピアノでやっていた。ピアノ版は久しぶりと思って聴いていると、途中でオーケストラが入り競演の形に移行する。ピアノ協奏曲風。こんなのは初めて聴いた。誰の編曲だろう。
 我々の青春期、プログレッシブ・ロックが全盛で、エマーソン、レイク&パーマー(ELP)のライブ盤で、この曲は学生時代から親しいのである。
 原曲はピアノ。ラベル編曲が定番だが、それ以外に多くの編曲がある。私は、LPで、ブラスアンサンブル編曲版、それにストコフスキー編曲・指揮のを持っている。ストコフスキーのは、それなりに真っ当なのだけれど、重たくて暗めのロシア色を付加したもの。時々、彼らしい大げさなところがあって、それが、結構、楽しい。
 ピアノ版の方を初めて聴いたのは、高校時代の音楽鑑賞クラブでのことだった。当時は、部活動以外に、正規の授業として「クラブ」というのがあった。まあ、単なるレコード鑑賞会である。
 その時、聴いたのはライブ録音。聴衆がえらく咳をしているなあというのが一番の印象だった。「こんなにうるさくてもレコードになるのだ」と思ってちょっと不思議だった。でも、今もはっきり覚えているところをみると、演奏のほうも心に残ったのだろう。
 大人になって、それなりにクラシックも聴くようになって、あのレコードが、巨匠スヴャトスラフ・リヒテル「ソフィア・リサイタル」の中の一曲であることを知る。クラシック名盤指南書に、聴衆の咳が多いのが玉にキズというフレーズを見つけて、これだと判った。演奏解釈上のことを色々書いてあっても気づかないが、これでは間違えようがない。映画「三丁目の夕日」の設定と同じ一九五八年、ブルガリアの首都ソフィアで行われた実況録音。西側で彼の名声を決定づけた名盤であった。
 「題名のない音楽会」を見終わって、あの演奏、もう一度聴いてみたいなと調べたが、今は絶版のようだ。つい最近まで廉価盤で売られていたらしい。高いお金出して中古探すのは面倒くさい。ちょっと今回は縁がなかったことにして、再発を待つことにする。音楽との出会いはそんなもの。諦めはさっさと……。変に粘ったりはしない。
 気にかけていると、いつかどこかで、また出会う。
 あの時聴いた印象を、つらつら思い出すに、ジャズでいうドライブ感のある豪快な演奏だったように記憶している。ゴホン、ゴホン。
 五十年前の演奏を、三十年前に聴いて、二十年前に誰の演奏か判り、今、それを語っている。壮大なスケールと言っていいのか、昔話ばかりの年寄りの戯言と言っていいのか……。

 

[1] 

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