ものぐさ 徒然なるままに日々の断想を綴る『徒然草』ならぬ「ものぐさ」です。
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二〇〇二年、NHKの大河ドラマ「利家とまつ」で、地元石川は盛り上がった。本当にあの年は、観光客も急増し活気があった。この種の経済効果は馬鹿に出来ない。高知県は、今年、さぞ、盛り上がっているだろう。 一年間、大河ドラマを観たのは、最近では、あれだけ。やっぱり「地元」というキーワードは強力である。 と、ここまで振っておいて、今日の話題は経済効果論ではない。仲間由紀恵は美人だという話である(笑)。 今年の出し物は「功名が辻」(司馬遼太郎原作)。山内一豊とその妻の物語。もちろん、主役は妻千代の方。「利家とまつ」は、まつ役の松島菜々子の愛らしさで、ストーリーがぐだぐだでも、何とか保った。あの台本、「私にお任せ下さりませ。」とかいう決め台詞など、民放的な視聴率アップの受け狙いは上手かったが、時代のうねりは、その場その場の場渡りでしかなく、うまくつながっていなかった。流れが見えない。今回は、しっかりした原作があるから、あんなことにはならないはずである。 夫婦を主人公にし、二人で協力して出世していくという意味で、モチーフ、番組の狙いは「利家とまつ」と同じである。題名も「一豊と千代」にすればいいくらい。 それにしても、男の人は、いつまでたっても、若い女性が大好きである。あの大河ドラマが流行って、松島菜々子の名は、全国的に知れ渡るようになった。武家の娘の、おでこを出した長いストレートの振り分け髪(あの髪型は何というのだろう。ボキャブラリー不足で申し訳ない)が、実に似合っていて素敵だった。トレンディドラマの時より間違いなく美人さんに見える。ああして、カツラをつけて、おでこを出して、それでもくっきりした美人さんは、本当の美人さんである。 あの年、別の番組で、ご高齢のお爺さんが、「女優さんで誰がお好きですか?」と聞かれ、即、目を細めながら、「松島菜々子がいいのう。」と答えていた。観ているこっちは、てっきり原節子とか田中絹代などと答えるものとばかり思っていたので、今時流行の若い女の子なのにびっくりした。男って、歳をとっても……。いやいや、お元気の秘訣である。 この前もちょっと書いたが、ああした、しっかり夫を支え、でも、可愛いという女性像は、お年寄り層も含め、全男性の憧れの的である。そうした幅広い年齢層を惹きつける魅力を、女主人公が芝居の上で発散し始めたら、そのドラマは、絶対、成功する。 仲間さん、役どころとしては、まったくその通りの役。なにせ、日本における内助の功の象徴的人物である。あとは、彼女らしいさっぱりした色気を発散させて、これまで、彼女のドラマを観ていなかった、中年以降の男性を引き込めばいい。 ええ、こっちは、引きこまれたくてうずうずしてますから。 今年は全回観るゾ!と宣言しておきます。
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