ものぐさ 徒然なるままに日々の断想を綴る『徒然草』ならぬ「ものぐさ」です。
内容は、文学・言葉・読書・ジャズ・金沢・教育・カメラ写真・弓道など。一週間に2回程度の更新ペースですが、休日に書いたものを日を散らしてアップしているので、オン・タイムではありません。以前の日記に行くには、左上の<前月>の文字をクリックして下さい。
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ワープロは、普通、横書きで書いていく。WEBサイトも、スクロールなどの関係で横書き。 国語のテストは、横で書いて、最後に縦にする。パソコン画面が縦書き用にできていないから、このやり方でやるしかない。 国文学系の研究論文でも、外国論文を麗々しく引用するタイプのものは、横書きのものが出てきた(縦で書かれたもともとの文章よりも、箔が付く横文字引用のほうを重視しているようで、私は大嫌いである)。 ということで、縦書きにこだわっているのは、今や文芸文や国語教育の現場くらいになった。 しかし、縦書きと横書きでは、やはり何かが違う。 横書きの画面で何度も推敲し、これでOKと思ったものでも、縦書きで打ち出すと、何故か手直しをしたくなる。 端的にいうと、横書きが情報中心で、いかに合理的能率的に相手に伝えるかということを念頭に置いた書き方が似合うのに対して、縦書きは表現が重視される。改まった言い方が似合う。 それは、こちらが勝手にそう意味づけしているからにすぎないと言えなくもないが、何かそれ以上の普遍的なものとしてあるような気がしてならない。 具体的にいうと、縦書きにすると、「体言止め」が気になる。横書きの時は、そのほうがスパッとした言い方でいいように思うのだけれど、縦で読むと、省略した言い方、ぞんざいな言い方のように感じるのである。 当然、文章はちょっとばかり長くなるが、文章の品格は確実上がる。書き手は、よりよい言い方を考え始める。その効用はバカにできない。 パソコンソフトでは、縦書きを意識した「一太郎文藝」というのがあるようだけど、高価で限定販売でしかない。その上、画面やスクロールなどハード面では、今の機械は全然配慮されていないので、現状では、ネックがありすぎる。最初から縦書きが気持ちよく書けて、歴史的仮名遣いに対応しているパソコンは私たちの夢である。 近年の「国民総国語力減退」も、こうした縦書きの衰退と関係があるような気がしてならない。
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(マイノートパソコンと今は無き時計 2005.6 リコー キャプリオGX8)
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