ものぐさ 徒然なるままに日々の断想を綴る『徒然草』ならぬ「ものぐさ」です。
内容は、文学・言葉・読書・ジャズ・金沢・教育・カメラ写真・弓道など。一週間に2回程度の更新ペースですが、休日に書いたものを日を散らしてアップしているので、オン・タイムではありません。以前の日記に行くには、左上の<前月>の文字をクリックして下さい。
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地元の友人から電話があり、一週間前に父親が亡くなったという。二か月程前、別の友人から、一週間前に……と、まったく同じ内容の電話を受け取ったばかりだったので、ちょっと驚いた。 連絡がこなくて、葬儀には行けなかった。向こうとすれば、式にこなかったので、こちらが知らないということは判っている。当座の慌ただしさが過ぎ去って、ようやく友人たちに知らせたくなるのだろう。人間、同じような気持ちの動きをする。 前回、保険の処理や諸々で、葬儀自体よりも、その後の事務処理のほうが大変だと聞かされていたので、電話口で受け売りをする。どうも、そうらしいねと彼も知っている様子だった。 お父さん、九十歳だったそうで、覚悟はしていたが、やはり亡くなると悲しいものがあると彼。就寝中に亡くなったそうで、苦しまなかった様子だったのが幸いだという。コーヒーの達人で、昔、家にお邪魔した時、ブルーマウンテンを入れて下さったことがある。その美味しさは、私のコーヒー飲み人生の中で、五本の指に入るほどで、今でも忘れがたいと、思い出を述べたところ、弔問の方、皆さん、コーヒーのことを話されたという。 「でも、そう言って下さるのが何よりの供養です。」 彼のこの言葉に、温かいものを感じる。確かに、よい思い出を語ってもらえるのが、残された家族にとって一番嬉しい。 年末、同級生から、親御さん死亡のため年賀欠礼という連絡が沢山入った。特に父親が多い。今、我々世代は、そんな年齢にさしかかっている。 前回と同様、失礼ながら、今から御香典送っても迷惑でないかと確認の上、郵送することにした。 身内に不幸があっても、親族は主な関係先に連絡するだけで、あとは関係者の連絡網のアクティビティに頼るだけである。他には新聞に死亡広告を出すかどうか程度。本人関係者には、遺漏がないように連絡するだろうが、残された家族の友人知人には、まるで式に来てくれと強要するようなことになるのではと、差し控える気持ちになるのはよく判る。 その結果、こちらとしては、ああ、知っていれば、お弔いしたのにと残念な気持ちになる。そのあたりにちょっとしたズレが生じてしまうのだが、どうすることも出来ない。 電話連絡やファクス、新聞広告など、昔ながらである。これだけネットが広まった。親族の気持ちにも配慮した何かいい方法があるのではないかと思うのだが……。 さあ、息子世代が長生きしなければならない。お体問題なく健康かと聞く。健康診断で要注意マークはないという。それはよかった。無理せず、お互い淡々とやっていきましょうと言い合って電話を切った。
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