ものぐさ 徒然なるままに日々の断想を綴る『徒然草』ならぬ「ものぐさ」です。
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県高校新人大会弓道競技、男子団体はあと二本足りず、四強入りを逃しました。練習でも二〇射一二中は堅いチームだったので、これを三回繰り返せば確実に入るはずでした。しかし、二回目に一〇中以下があり、これが命取りになりました。 以下は、団体戦が終わってから私が選手に喋った話です。 「正直、勿体ないという言葉に尽きる。何年か前の代が、なぜ四強に入ったか。飛び抜けて上手い人はいなかったが、補欠を含めて全員、勝利への意欲が高かった。試合途中、調子が落ちてきた選手を交代させても、その補欠選手が活躍したし、毎回、誰かがいい射をして、的中率を下げなかった。つまり、みんなで勝ち取った勝利で、個々の実力以上の力が出たといえる。 今回、射の安定している選手に続く人材に、意欲に欠けていたり、意欲はあるが中りが足りなかったりと、下支えがなかった。主力が本番で延々と中りを続けるとは限らない。現状では、そうなっても誰もフォローできない。それが今回の結果になったのだと思う。今のままではプラスアルファの風は吹かない。全員で勝利を勝ち取るチーム作りをしていかねば、半年後の県総体でも同じ轍を踏むことになる。」 ところが、この叱咤をした翌日、何と、個人戦で一位・二位・四位を独占しました。こんな大きな舞台で、身内が二人、外れるまで決勝競射を続けるなんてことは、創部以来の快挙ではないかと思います。 我々顧問も快哉を叫んだのですが、でも、考えてみたら、そんな強者がいたのに、なぜ団体で決勝リーグ(四強)に入れなかったのかということになり、逆に問題を露呈させているようでもありました。 すべてが終わった後の挨拶で、「成果もあったが課題もあった。」と私は言いました。第三顧問にしては辛口批評に終始した三日間だったので、部員にしてみれば、せっかく個人優勝したのに、ちょっと冷徹すぎると思ったかもしれません。 顧問は常に次の年のことを考えます。個人藝ではなくチームワーク、大会に向けて選手以外も含め全員でモチベーションを高めていく力、この種の見えない力は、一度どこかで切れたら、最低、数年は戻りません。運動オンチのオマケ顧問でも、二十年もやっていると、そうしたことはよく見えてきます。 逆に言うと、そこが出来ていて、はじめて本番でマジックが起こるのでしょう。「風は自分たちで掴め。」というのはそういうことで、これは言葉としては知っていましたが、身をもって実感したのは運動部に関わるようになってからです。 運動部顧問は、皆、そうした鳥肌の立つようなマジックを見たくて、続けているようなものかもしれません。
(納射(相撲で言う弓取り式のようなもの)風景)
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