ものぐさ 徒然なるままに日々の断想を綴る『徒然草』ならぬ「ものぐさ」です。
内容は、文学・言葉・読書・ジャズ・金沢・教育・カメラ写真・弓道など。一週間に2回程度の更新ペースですが、休日に書いたものを日を散らしてアップしているので、オン・タイムではありません。以前の日記に行くには、左上の<前月>の文字をクリックして下さい。
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副題に「村上ラヂオ2」とあるように、二十歳代女性向け雑誌「アンアン」に十年ぶりに連載されたエッセイの単行本化。テイストは前作と変わらず。前のが好印象だったので、新刊で購入。あまり多作ではない彼の肩の凝らないエッセイは好みである。 この人の文章は一言でいうと「のんしゃらん」。読みやすい文章だが、反面、批判されかねない部分は神経質なほどそうならないよう配慮した「韜晦」の態度で書いている。その点、如何にも現代的。態度を極力はっきりさせないようにして、ここぞというところだけは自分はこう思うと書いてある。現代で万人向けに書こうとするとこうなっていくのだろう。ポーズとしては気楽に書いている風だが、配慮感をひしひしと感じる文章である。 ひとつのことを書いて、最後に「ま、いっか」とか、言わずもがなの余分な一言がくっついていて、そこでユーモアを醸し出す。そもそも三十年以上前の出世作「風の歌を聴け」(河出書房新社)からしてノンシャラン。彼の持ち味ですね。 前回と同じように挿絵は大橋歩。しおりも専用(装丁葛西薫)のがつく。大橋の個人誌「アルネ」(一〇号)の村上春樹訪問記も久しぶりに再読。彼の家の階段には大橋の前作の挿絵が段々上がりで飾ってあった。今もそうなのだろうか?
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