ものぐさ 徒然なるままに日々の断想を綴る『徒然草』ならぬ「ものぐさ」です。
内容は、文学・言葉・読書・ジャズ・金沢・教育・カメラ写真・弓道など。一週間に2回程度の更新ペースですが、休日に書いたものを日を散らしてアップしているので、オン・タイムではありません。以前の日記に行くには、左上の<前月>の文字をクリックして下さい。
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先進国で一番の借金国日本。その上に震災復興、原発事故長期化に伴う補償。ただでさえ、危なっかしいのに、タイの洪水による日系企業の相次ぐ操業停止。おまけに円高のマイナス面と、ここのところ、弓張り型の国土を持つ瑞穂の国は嵐の波間に弄ばれる木の葉のように暗雲の中に漂っている。 今はまだ大きな余波を被っていないけれど、いずれじわじわと今年起こった負の側面が日本丸を蝕んでいくような不安が我々国民の心を覆っている。日本はうまく浮上していけるのだろうか。 年金制度はどんどん後ろ後ろへ受給年齢を上げていきそうな気配で、六十八歳、七十歳スタートの案が出ている。皆が集まると、これではせっかく掛け金かけても元が取れないね、生きてそこまで行き着けるのだろうかとこそこそと世間話をしている。その上、我々の商売の賃金大幅ダウンも取り沙汰されている。 皆、今は我慢我慢と思っているが、我慢の度を超えると、危ない方向に突っ走るのは、先の大戦その他で経験した日本人の悪い資質。 経済ばかりでなく、戦後の民主主義の理念はどこに行ったのだろうと暗澹となるような社会システムの硬直化も、最近、顕著になってきている。それは最近急にという訳ではなく、長い年月をかけて進行してきたものだが、今、わっと噴出してきているようで、物言えば唇寒し、もはや、これは戦前の統制社会と変わらないのではないかというような事態も遭遇するようになった。 よく聞く話だが、日本は国際的に見て誰が決めているのか判らない国なのだそうだ。日本の全権代表が国際会議に出ても、その人が任されている訳ではなく、他の国から見ると、誰に話を持っていったらいいのか判らないという。震災後、色々決めねばならない時期である。うやむやのまま、諸事がなし崩し的に決まっていき、それが統一のないままバラバラで走り始めると、今後「船頭多くして船山に登る」状態になりかねない。 日本の社会の暗雲を独り嘆いていても始まらないのだが、多くの日本人は重い気持ちを心に抱えたまま、だからといってどうしょうもない、自分は自分らしく淡々とやっていくしかないと思いながら生きているはずである。 日本人はどこへ行くのだろう。「アイデンティティー・クライシス(identity crisis自己同一性の危機)」という言葉を最近知ったが、それは個人ばかりでなく、日本人という民族自体に起こっている。
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