ものぐさ 徒然なるままに日々の断想を綴る『徒然草』ならぬ「ものぐさ」です。
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2011年10月27日 :: 小曽根真&No Name Horses「ラプソディー・イン・ブルー」公演を聞く |
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またまたまた誘われてライブ。小曽根真率いるオールスターのビッグバンドを、二十五日、「本多の森ホール(旧金沢厚生年金会館大ホール)」で聴く。会場は自宅からの足の便が悪く、バスで繁華街まで行き、そこから歩いたが、既に暗い上に雨模様で寒く陰気な気持ちで到着。誘ってくれた知人をロビーで見つけてようやく落ち着いた気分が戻ってきた。 会場は後ろ半分が空いていて、案の定、キャパシティが大きすぎた印象。金沢市文化ホールあたりが適当ではなかったか。 第一部冒頭二曲はサド・メルやネスティコ編の曲で、オーソドックスにスイングする。次からは複雑な編曲の自作曲も入れていくという構成。ひとりひとりが一流だけにバンド全体の許容量が大きい。ソロは上手いが寄せ集めなのでアンサンブルはどうなのだろうと思っていたが、どうしてどうしてバッチリ決まっている。特にリズム隊(中村健吾(b) 高橋信之介(ds))が実に堅実で、ボトムの整然とした動きは、その印象に大きく与っている。 一ヶ月前、ジャズストリートで多くの大学生や社会人バンドを聞いたばかりだったので、結構耳が肥えているのではと勝手に思っていたのだが、よく考えてみたら、プロのビッグバンドは、三十年ほど前、東京ユニオン、ゲイスターズ、シャープ&フラッツなど当時の有名どころ一通りを聞いて以来かもしれない。あんまり偉そうなことは言えない……。 第二部は「ラプソディインブルー(Rhapsody in Blue)」のビックバンド編曲版一曲のみという長尺演奏。ほとんどクラシックそっくりに始まり、このままなぞって行くのかと思っていたら途中から徐々にサックスソロなども入って原曲から離れはじめ、中間部では陽気なリズムが入ったりと展開し、最後のほうはまたそれ風に戻っていくというバラエティ豊かな曲になっていた。もともとピアノコンチェルト風の曲だけに、小曽根のピアノ奏法がオーケストラタイプであることを改めて確認できた。 その他では、トロンボーン・フィーチャー曲での中川英二郎・片岡雄三(tb)の鉄壁のアンサンブルとソロには大いに感心。巨体で目立つエリック宮城(tp)は確かに名の知れた人だが、ちょこちょこアンサンブルを休んで吹いていなかったりして少々手抜き気味であった。ソロも最後にほんの少しあっただけ。もっと聞きたかった。 せち辛く嫌なことが多い昨今。夕食もままならず急いで会場に向かうという慌ただしさや億劫さはあるけれど、音楽で一日ささくれだった気持ちにいいビタミン剤を打ってくれるような効果を感じ、やっぱりいいねえと隣席の知人と話しあった。
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