ものぐさ 徒然なるままに日々の断想を綴る『徒然草』ならぬ「ものぐさ」です。
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2011年10月30日 :: 買い物をしながら |
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毎日スーパーで食材を購うが、今年は野菜が高い。震災の影響だろう。胡瓜が一本七十八円ではちょっと買うのを躊躇する。レタス九十八円のつられ手を伸ばしたが、「茨城県産」の表示に手が止まった。廉売なのに売れていない。 また、いつも値札の上に「どこどこ産」と表示があるのだが、ある特売野菜には「商品に表示」とだけあって明示されていなかった。手にとってみると「栃木県産」。これも風評被害で値崩れし安売りになっていたのだろう。しかし、値札にはっきり産地を明示していないので、尚更、大丈夫かという気になってしまっているような気がした。 原発事故以来、食べ物の安全性への心配が高まっている。新聞の放射性物質の飛散状況分布図を見ると、福島第一原発から北西へと長い帯になっている。ちょうどその先には福島市がある。あの時、水素爆発だと言い逃れたあの爆発で飛散したものが大部分で、その時の風向きが北西だったからということのようだ。あの時、アメリカはすぐに八十キロを避難区域としたが、日本は狭い範囲しか指定しなかった。外れた地域でも北西地域にはかなりの量の放射性物質が降り注いだはずで、単純にコンパスをまわしただけの区切りではマズイことくらいは素人でも判る。消費者は、のりしろを多くとってあのあたり一帯の食材には手を出さない。 遠く離れた土地以外、どこに汚染があるのか。ニュースになった千葉県柏市の例のように雨水が溜まる溝などでは首都圏でも高いレベルの放射能が検出されているし、静岡のお茶の例のように、離れていてもホットスポット的に高濃度になっていることもある。 すべての作物や魚を調査することなどできないので、日本全国に微量の放射能が蔓延するのは避けられない。何らかの偶然で高濃度の作物を食べ続け、内部被曝で亡くなったとしても因果関係など到底証明できず、そのまま「寿命です」でかたづけられてしまうことになる。 何を基準に何を注意しながら買えばいいのだろう。買い物をしていても、何か見えない敵に怯えながらしているような心持ちで、これまでと違う違和感を常に感じながら品物を選んでいる。多くの消費者もそういう気持ちだろう。日々の買い物なのにこころがさわさわと動く。
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