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ものぐさ 徒然なるままに日々の断想を綴る『徒然草』ならぬ「ものぐさ」です。

 内容は、文学・言葉・読書・ジャズ・金沢・教育・カメラ写真・弓道など。一週間に2回程度の更新ペースですが、休日に書いたものを日を散らしてアップしているので、オン・タイムではありません。以前の日記に行くには、左上の<前月>の文字をクリックして下さい。

 

・XP終了に伴い、この日誌の更新ができなくなりました。この日誌の部分は、別のブログに移動します。アドレスは下記です。

 

エキサイトブログ 「金沢日和下駄〜ものぐさ〜」
           
http://hiyorigeta.exblog.jp/

  2006年01月08日 :: (つづき)
 閑話休題。映画の話に戻ろう。
 普通の家庭では、何年もかけて、ちょっとずつ入れていったテレビや冷蔵庫を、この家族は半年足らずでバタバタと導入していて、ちょっと違和感があった。テレビがどっと一般家庭に入ったのは翌三十四年だからそんなものだが、冷蔵庫が入り始めたのは、三十年代後半からではなかったか。いずれにせよ、あの町工場さんは、結構なお金持ちということになる。まとめて描いたのでそうなった。
  愚妻は、大晦日に東北に向かう帰省列車が空いていて、違和感をもったという。確かにごった返していなければおかしい。
 でも、そんな重箱の隅の間違い探しも、よくできているからこそ。
 演技的には、多くの人が子役の活躍を褒めているので、では、薬師丸ひろ子を褒めよう。「野性の証明」(1978)の時、あんなに可愛かったひろ子ちゃんが、お母さん役をねえ、という中年女性の書き込みを観たが、数えてみると、あれから二十七年の月日が流れている。
 短気な旦那さんにしっかり仕え、従業員にも愛情を注ぎ、家事もしっかりこなす良妻賢母で、でも、時に旦那より実権をふるう、当時の典型的な日本の母親像を手堅く演じていた。うまい。ある程度の年齢以上の男性は絶対好きな女性のタイプ。今、小学生を持つ母親は、もっと若々しくて軽薄、「女」現役という感じの人が多い。いなくなりつつあるタイプである。
 もうひとつ、多くの人がこの映画にはまった理由に、映画の公式WEBサイトの出来のよさがある。三丁目の様子がCGゲーム的に再現され、その場所であった映画の断片が、そこここに挿入されている。私も、合計すると、それなりの長さを事前に観てしまったことになり、映画を観ていて、あの断片はここにつながるのかという確認作業をしていたような気分に陥った。
 予習のしすぎだったんじゃないと愚妻に指摘されたけど、ちょっとそういうところがある。
 このサイトには、何千という感想の書き込みがあって、どういう年代の人がどういう感想をもったか事細かに分かる。みんな温かい気持ちになって、自分の幼少期や、亡くなったり老いた親について語っている。そんな文章も沢山読んで、それで、また感激したりした。そうした気持ちの共有ができるなんていうことは、インターネットが発達しなければ広がらなかったことで、映画は、コミュニティー形成の「契機」としての役割を担っているようである。映画のエンドロールに、WEBサイトプランナーの名もクレジットされていたことを愚妻が見つけた。そうした、本来、映画の制作と直接関係のない者まで、しっかり載せるということは、このウエブサイトの役割が本編並みに重要であると、制作者はしっかり認識しているからなのではなかろうか。
 
 

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