ものぐさ 徒然なるままに日々の断想を綴る『徒然草』ならぬ「ものぐさ」です。
内容は、文学・言葉・読書・ジャズ・金沢・教育・カメラ写真・弓道など。一週間に2回程度の更新ペースですが、休日に書いたものを日を散らしてアップしているので、オン・タイムではありません。以前の日記に行くには、左上の<前月>の文字をクリックして下さい。
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また一年がたった。総体県予選、年に一度の区切りの大会である。現三年生はこれが最後の出番。これまで、公式試合で、あまり中(あた)りのなかった女子が、見事、予選通過を果たし、笑顔がはじけたのが、今年、一番印象的な出来事だった。 我々顧問は、先週の個人予選を入れると丸四日間、武道館につきっきりになって、的前審判(看的)などの業務にあたる。能登から加賀から、年に数回、大会のため顧問が全員あつまる。時々しかお会いしないから、微妙な変化がすぐに判る。あの方は中年太りになった、あの方は老眼鏡になった。あの方は白髪がふえた、あの方は……。みんなちょっとずづ歳をとっている。 二十年も、同じ建物の中で同じ仕事をしているので、世の中順繰りに廻っていることを実感する。当時若手の専門家は、中堅となって大会を動かしている。あのころ中堅だった方々は、今や重鎮に。色々教えて下さったベテラン先生は御退職で、多くの方がいなくなった。 その競技をしたことがなく、何年やっていても部外者の立場だからこそ感じる、一つの組織のゆったりした変化。専門家は流れの直中にいるので、気にもとめないのかもしれないが、私のような傍観者には、実にそれがよく判る。 下働きをして、年相応になったら、年相応に立場が上がり、年相応に偉そうにしている。それが人生。それが当たり前のように……。 ここのところ、自分のことで精一杯、外の世界に目を向けていなかったので、若手だと思っていたある方が、突然、中年顔になったかのように見えた。一瞬、そういう感覚に襲われて、この順繰り感を強烈に感じた。 人生が飛んだ感覚。浦島太郎ではないのだから、あり得ない可笑しいことといえばそうなのだけれど、老羸(ろうるい)の境地にいたると、これが仕事や定年区切りでなく、人生区切りで感じてしまうのだろう。 そういえば、六月二十三日に同級生が亡くなって、そろそろ一年になる。 「黄梁一炊の夢」と嘆ずるには、まだ若造だが、今は夢の途中、目覚めもそう遠くはないことも、どことなく判りつつ、それでも無為に生きている。
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(マイノートパソコンと今は無き時計 2005.6 リコー キャプリオGX8)
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