ものぐさ 徒然なるままに日々の断想を綴る『徒然草』ならぬ「ものぐさ」です。
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2005年10月27日 :: 生徒のお陰で漢字をひとつ学ぶ |
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合唱部の生徒が、読めない漢字を聞きに来た。谷川俊太郎の詩に曲をつけることになり、読みを確定しているらしい。どれどれと見たら、「燠火」という字。 うーん。私も読めない。 そこで、漢和辞典で「燠」を調べる。字音は、イク、オウ。意味は、あたたかい・あつい。国字で「おき」とある。 今度は、国語辞典で「おき」をくると、「燠・熾」@赤くおこった炭火、A薪が燃えて炭のようになったものとあった。 同義の「熾」の方が「熾烈」という言葉でなじみ深く、こちらは、火が盛んに燃えさかるさま。 そこで、生徒には、「おきび」と読む。この詩の場合は、残り火の意味で使っているようなので、炭のようになった弱い火のことをいうと教えた。 同じ「おきび」と読んでも「熾火」では、燃えさかっている感じがしてしまうので、谷川の漢字の選択はまったく間違っていないのだけれど、それならせめてルビが欲しいと思ったのだけれど、どうだろう。
谷川俊太郎には、例の「ことばあそびうた」がある。幼稚園にも分かる意味の言葉を使って、リズムの遊びをしようという詩。「かっぱかっぱらった〜」「はなののののはなはなのななあに」などが有名である。 そんな彼である。ルビの効用なんて熟知しているだろうに……。
実は、四方君の詩集を読んでいて、難しい漢字が多く使われているのが気になっていたところだった。 出版祝賀会当日、詩の幾つかを朗読することになっていた元同僚の先生(文系)が、こっそり愚妻(理系)のところにやって来て、「この字なんて読むの?」と聞いたそうで、確かにちょっと多い気がしたのである。ワープロで簡単に難漢字が出てしまうので使いたくなるが、そこはちょっと自制しなくてはならない部分でもあるように思う。自戒。
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