ものぐさ 徒然なるままに日々の断想を綴る『徒然草』ならぬ「ものぐさ」です。
内容は、文学・言葉・読書・ジャズ・金沢・教育・カメラ写真・弓道など。一週間に2回程度の更新ペースですが、休日に書いたものを日を散らしてアップしているので、オン・タイムではありません。以前の日記に行くには、左上の<前月>の文字をクリックして下さい。
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漢文で「晏子之御(あんしのぎょ)」を教えた。権威ある人について得意になっている者の喩えである。「虎の威を借る狐」とちょっと似ている。 自分が、斉国の名宰相晏子専属の、四頭立て馬車の馭丁であることに得々としている夫を、妻は見限ろうとする。「妻請去曰」(妻去らんことを請ひて曰く)という箇所を男子生徒に訳させたところ、 「妻に去ることを願い出て言うには」と答えた。彼によると、家を出て行くのは夫のほうなのである。おい、自分ほうから白旗振ってどうする。 私一人、えらく受けたが、生徒は誰一人笑わない。どっちかが出て行くわけで、それが男女反対だからといって、取り立てて可笑しくもないということなのだろう。 何とも現代的な光景。 これに続く妻の発言は「妾〜」から始まる。あなたのボスは、偉いのに謙譲心がある。それに比べて貴方は、そんな地位で満足して……というわけである。 漢文で、女性の言葉の最初に「妾」が出てくる時は自称である。「私」と訳せばよい。と教えて、ちなみに、日本では訓読すると、あまり良い意味ではないのだが、どう読むか知っていますかと尋ねたが、分かりませんの連発。 メカケと読むのだよ。と教えて、ちょっと心配になって、女生徒に続けて聞いてみた。メカケって何のことか知ってる? 知らない。 二号さんのことだよ。二号さんて、知ってる? 知らない。 何年か前、お妾さんがいることが発覚し、それも、あんまり月々のお給金あげていなかったので、彼女が怒って内幕を週刊誌にバラし、吝嗇ということになって、三ヶ月で辞職した、どこかの国の総理大臣がいたよね。知ってる? 知らない。
平和な時代である。男尊女卑の虐げられた歴史なんて、どっかに吹っ飛んで、何の苦労もないパラダイスのような国になった。
お宅、出て行くのはどっち?
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(マイノートパソコンと今は無き時計 2005.6 リコー キャプリオGX8)
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