ものぐさ 徒然なるままに日々の断想を綴る『徒然草』ならぬ「ものぐさ」です。
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2005年04月03日 :: 大家さんのバニラヨーグルト(あのころ3) |
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骨のためには「カルシウム」。乳製品に多く含有されているということで、牛乳やチーズ、ヨーグルトを常時冷蔵庫に入れるようにしている。 ヨーグルトと言えば、いつも思い出すことがある。 学生時代に住んでいたアパートは、大家さんの家と同じ敷地に建てられていた。大家さんは大工さん。昔気質の職人さんといった感じの人で、朝、下宿の隣の屋根付き駐車場から軽トラのエンジンをかけて仕事にでるのだが、学生の寝坊助は、その音で起こされて閉口したのを覚えている。途中、二階が空いたので、そこにすっぽり引っ越した。垂直移動である。
付近の家の多くは、その昔、彼が建てたとかで、どんどん建築メーカーの住宅にとって変わられてはいたが、大家さん流の建物の匂いがあって、ご近所を歩くと、この家は「大家さん作」だろうなと、どことなく判ったところが面白かった。ちょっと無骨で昔風だけど、頑丈そうである。 奥さんは、如何にも職人さんの奥さんといったちゃきちゃきな人なのだが、ある日、呼ばれて、ヨーグルト多めに作ったからと、お裾分けをいただいた。 そもそも、田舎者の私には、ヨーグルトといえば、固形のものしか知らなかったので、いただいたものが液体であるのこと自体が珍しかった。それを飲んだら美味しいこと美味しいこと。なんてハイカラな飲み物なんだろうと大感激した。大工のおかみさんとデザートヨーグルト。さすが、東京の人ってモダンなんだといたく感心した覚えがある。もう四半世紀前の記憶。 今から考えると、おそらくバニラエッセンスがたっぷり入って、ミカンのシロップ缶詰とあわせ、房をばらして散らしたくらいなものだったのだろう。私はアイスクリームでもないのにアイスクリームの味がするのが不思議でならなかった。アイスクリームを溶かしていれたのだろう、なんて手間な料理なんだと感激していた。 当時、バニラ風味がバニラエッセンスなるもので簡単につくということさえ知らなかったのだから……。後であの小瓶の存在を知り、なーんだ、ちょっと反則だ、なんて思ったりしたこともよく覚えている。
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