ものぐさ 徒然なるままに日々の断想を綴る『徒然草』ならぬ「ものぐさ」です。
内容は、文学・言葉・読書・ジャズ・金沢・教育・カメラ写真・弓道など。一週間に2回程度の更新ペースですが、休日に書いたものを日を散らしてアップしているので、オン・タイムではありません。以前の日記に行くには、左上の<前月>の文字をクリックして下さい。
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「物欲」の楽しさは、注文するまでが一番である。次に、商品が届くまで。次に、商品が期待通りだったかが分かる最初の数日。後は、どんなものにも完璧はないから、徐々に「おやおや、これはこれは。」という感じが出てくる。その歩留まりがあまりないものが、「お気に入り」となる。あっという間に古びるデジカメは、下げ止まらず、さっさと新たな物欲が湧き出す可能性のきわめて高いジャンルである。 そのため、マニアによっては、「デジカメ買い足して、これで8台目」などということが平気で起きる。常に新製品を物色していると、1年に一台くらいは「これはいいかも。」と思える機種が発売される。その心に忠実に買っていたら、自然、そのくらいの台数になる。それでも、我慢に我慢を重ねての数字ではないかと、深く御同輩の心中、御察し申し上げている。
この「お気に入り」や「愛着」という感情、他人の評判でもかなり左右されるように思う。自分では、「悪くはないカメラだ。」程度にしか思っていなくても、「名機」の評判が定着すると、そうなのかと自己の評価を上方修正し、いい買い物だったと自己満足する。欠点があっても、その部分さえ愛着になる。 リコーの銀塩カメラ「GR1」がそうした経過を辿った。私が買った時は、評判のいいカメラ程度だったので、スキーのお供にポケットに入れ、多少濡れても、転んで衝撃を与えても、平気で乱雑に使いまくっていたのだが、途中から、カメラ雑誌などで「名機」扱いされだして驚いた。確かに、ちょっと値段の高いカメラではあったけれど、こういう気軽な軽量スナップカメラが名機とは……。それで、これまでのように乱暴に使いづらくなって、私の心の中で「大切に使おうカメラ」に昇格したのである。そんな評判さえなければ、今頃、もっといい加減に扱って、薄汚れていただろう。 使い込んだ結果の、文字通りの「愛着」とは少々別の、こうした外圧(?)による自己満足的愛着の形成過程というものも、「お気に入り」という心理には大きくあずかっているように思う。 注文してしまった後なのに、今、必死でインプレッション記事を探しまくっている。自分の買い物の正当性を納得したいことが見え見えである。 さて、この機種はどうだろう。
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(マイノートパソコンと今は無き時計 2005.6 リコー キャプリオGX8)
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